第17回
「雨模様」──すっきりしないのは
天候だけではない

 みなさんは「外は雨模様だ」と言われると、どのような天気を思い描くであろうか。
 平成15(2003)年度に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では、「雨が降りそうな様子」の意味で使う人が38.0パーセント、「小雨が降ったりやんだりしている様子」の意味で使う人が45.2パーセントという結果が報告されている。
 ところが面白いことにこの語は、少数派となった「雨が降りそうな様子」のほうが本来の意味なのである。そのため、『岩波国語辞典』では「雨の降る様子は誤用」としている。だが、45.2%もいた「小雨が降ったりやんだりしている様子」の意味を選んだ人たちの存在をどう考えるべきなのか。そのような状況を勘案して、筆者が編集を担当した『現代国語例解辞典』では、「雨が降ったりやんだりすることにもいう」という意味を、すでに1985年刊行の初版から載せている。さらに『大辞泉』によれば、近年では「降ったりやんだり」どころか、「現に雨が降っている」意にも使われているという。
 このようにこの語は使う人によって意味が揺れているため、NHKなど放送、特に天気予報では避ける語としているようだ。
 なお、この語は意味ばかりでなく読み方も「あめもよう」「あまもよう」の両用あって揺れている。ただしこちらは、どちらの読みでも誤用ということはなさそうである。

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そんたく【忖度】[名]「忖」も「度」もはかるという意味。他人の心を推し量ることで「なにか配慮をする」の意味はない。/しんしゃく【斟酌】配慮までする意味なら「忖度」でなく、「斟酌」の方がしっくりする。この語「手加減する」と意味は変化し続け、今、忖度で起きている現象が斟酌でも起きている……

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