第225回
「腑(ふ)」に“落ちる”のか、“落ちない”のか?

 「腑に落ちる」という言い方を聞いたとき、みなさんはどのように感じるだろうか。筆者はというと、少し違和感がある。「腑に落ちない」と下に否定の語を伴って使うのがふつうなのではないかと思ってしまうからである。
 だが、この語もまた辞典での扱いが揺れている語なのである。単独で「腑に落ちない」、または「腑に落ちる」を見出し語に立てている辞書は、ほとんどが大型の国語辞典なのだが、
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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