第244回
「ピンからキリまで」

 ことばには話のネタになりそうな事柄が豊富なことばと、そうではないことばとがあるような気がする。今回取り上げる「ピンからキリまで」は、間違いなく前者だと思う。
 まずは意味に関するネタはどうだろう。
 「ピンからキリまで」は、本来は始めから終わりまでという意味で、そこから、最上のものから最低のものまでとか、上等なものから下等なものまでといった意味で使われるようになった。ところが
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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