第248回
「うお」と「さかな」

 あるテレビドラマで、役者さんが、「水を得た魚のよう」の「魚」を「さかな」と言っているのを聞いて、おやおやと思ったことがある。もちろん、「水を得た魚のよう」の「魚」は「うお」と読むのが正しい。
 「水を得た魚のよう」は、「魚の水を得たるごとし」とも言うのだが、どちらも「魚」は「うお」と読まれてきた。
 このことばの出典は、中国の歴史書『三国志』の「蜀志」に収められた「諸葛亮伝」
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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