第268回
幼児語から生まれた「あばよ」

 犬を「わんわん」、歩くことや足を「あんよ」、寝ることを「ねんね」などと言うのを「幼児語」ということはご存じだと思う。これらは幼児とその養育者との間で使われることが多いことばである。だから子どもがある程度の年齢になればあまり使われなくなる。だが、「うんこ」「おしっこ」などは、小学生になっても特に男児には大人気のことばだ。従来小学生向けの辞典では、このようなことばは下品だから避けたほうがいいという判
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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