第271回
「いらっしゃい」

 表題のギャグで有名な上方の落語家、桂文枝師匠のことを話題にしようというわけではない。人が来たときなどに、歓迎の気持ちを表して言う挨拶のことばとしての「いらっしゃい」を取り上げたかったのである。
 「いらっしゃい」は、「よく来た」という意味の敬語表現「ようこそいらっしゃいました」などの簡略形から生まれた表現だと言われている。
 もとになった「いらっしゃる」は、元来は、「行く」「
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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