第280回
布団は「しく」もの? 「ひく」もの?

 まずは以下の文章をお読みいただきたい。

 「しゃべらぬじいさんの、チェーン=ストークス呼吸(大きくなったり静止したりする不規則な呼吸)を聞きながら床の上に布団をひき、じいさんの手の脈を時々取ってみながら」

 この文章を書いた徳永進氏は、医師でノンフィクション作家でもある方だという。この文章は、『臨床に吹く風』(1986年)というエッセイ集による。いかが
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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