第36回
“琴線(きんせん)に触れる”とどうなるか?

 何か素晴らしいものに触れて感銘や共感を覚えるとき、「(心の)琴線に触れる」という言い方をすることがある。「琴線」は物事に感動する心情を琴の糸にたとえていったことばである。
 この「琴線に触れる」の意味が、最近揺れているらしいのだ。
 文化庁が発表した平成19(2007)年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「感動や共鳴を与えること」で使う人が37.8パーセント、
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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