第5回
「悩ましい」の“悩ましい”問題

 前回、「悩ましい」は問題の多い語だと書いたが、「悩ましい問題」という表現に違和感を持った方も大勢いらっしゃったのではないだろうか。本来この語は「官能が刺激されて心が乱れる思いである」という意味で使われることが多かったのだが、近年になって「どうしたらいいのか悩んでいる状態である」という意味が生じているのである。
 文化庁が平成14(2002)年1月に行なった「国語に関する世論調査」でこの
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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