第62回
どんなときに“鳥肌が立つ”のか?

 昨年秋に刊行した小学生向けの国語辞典(『例解学習国語辞典第9版』)の「鳥肌が立つ」という項目に、「鳥肌が立つほどすばらしい演奏」という例文を載せたところ、大人の読者から「正しい国語教育」のために削除すべきではないかというお叱りのお手紙をいただいた。
 このように書くと、いったい何が問題なのかわからないという方もいらっしゃるかもしれない。
 「鳥肌が立つ」は、本来は寒さや恐ろし
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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