第84回
姑息(こそく)について

 もう一回だけ、2010年度の「国語に関する世論調査」に関する話にお付き合いいただきたい。この世論調査では毎回意味の誤りやすいことばの調査も行っており、今回の調査項目の中に「姑息(こそく)」が入っていた。「姑息な手段」などというときの「姑息」である。
 このことばは今までもたびたび調査されており、2003(平成15)年の調査では、「一時しのぎ」という本来の意味で使う人が12.5%
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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