第96回
「逆手」を何と読むか?

 このコラムでたびたび話題にしていることだが、日本語には読み方が複数あって声に出して読むとき判断に迷う語がかなりある。今回取り上げる「逆手」もそのひとつで、「ぎゃくて」とも「さかて」とも読める。
 この場合「ぎゃく」は字音、「さか」は字訓で、「て」は字訓だから「ぎゃくて」と読むのは重箱読みになる。だが、どちらの読み方もかなり一般化している。
 たとえば、鉄棒などでは手のひらを自
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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