大阪府が2017年1月、独自の地方税として、宿泊税を導入した。対象はホテル・旅館の宿泊者。1人1泊につき1万円以上で、3段階100~300円の課税となる。ホテルなどでの食事や会議室の利用、電話代などにはかからない。大阪府は年間800万人分、10億円の徴収を見込んでいるという。

 宿泊税は海外ではパリ、ローマ、ニューヨークなどの大都市で、国内では 東京都が2002年から導入している。大阪府は全国2例目となる。

 導入の背景にあるのが、近年の外国人観光客の爆発的な増加。大阪府によると。大阪府を訪れた外国人は2015年が約716万人。前年の376万人の2倍増で過去最高を記録している。今後も増加が見込まれている。

 大阪府は、宿泊税の目的について「大阪府が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し、都市の魅力を高めるとともに、観光の振興を図る施策に充当していく」と説明。具体的には、観光施設の多言語案内への補助金、「大阪おもてなしステーション」(仮称)整備運営費、国内外からの誘客促進事業など観光分野に特化した事業に充てるとしている。

 これに対し、ホテル業界からは不満も漏れてくる。外国人観光客が利用するのはホテルだけでなく鉄道、百貨店、量販店など多岐にわたり、「どうしてホテルだけを対象とするのか。不公平だ」との思いがあるからだ。そもそも、外国人観光客が増えていることを理由にあげるなら、外国人観光客だけに課税すればよい、との意見もある。

 どこの都道府県も税収不足に頭を抱えており、外国人観光客の激増に乗じて、東京、大阪に続くところが出てきそうだ。
   

   

マンデー政経塾 / 板津久作   



 昨年の10月ごろ、アメリカの高校生が投稿した動画からスタートしたと言われている投稿動画の一手法。

 「画面に映っている単数、もしくは複数の人たちが皆、マネキンのように止まっている様子を撮影する」といった、いたってシンプルなものだが、ポール・マッカートニーや錦織圭ほか有名人がこのトレンドに乗っかったことから、どんどんクオリティがアップしているのだという。

 なるべく大勢の人間を巻き込んでするのが“楽しさ”や“ウケ”へのポイントであるらしく、筆者の友人は人間だけじゃなく、ペットまでも巻き込んでのチャレンジを試みているものの、さすがにワンちゃんやニャンちゃんを長時間静止させておくのはむずかしく、現時点では失敗続き……なのだそう。(ペットが)寝ているスキを襲う(?)か、亀だとかそーいう動物を起用するか……。

 1960年代後半から70年代にかけて、美術界では「写真そっくりの絵画=スーパーリアリズム」なるジャンルが“異端”とされながらも一潮流としてクローズアップされたが、この「マネキンチャレンジ」も拡大解釈すれば「メディアツールの機能を最大限有効に使用することをあえて放棄する」という意味で、「スーパーリアリズムの進化形」とカテゴライズできるのかもしれない。いずれにせよ、この手の“無駄な行為”が、今後のネット動画の活性化・成熟化に大きな貢献を果たすであろうことだけは間違いない。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   



 「おお寒む」。粉雪交じりの寒い日には「かす汁」が一番のおかずである。食べ終わる頃には頬がほてって、手足もぽかぽかになる。酒どころの京都では、寒仕込みの新酒の時期になると、「板がす」も絞りたての新物が出回り、あれこれ銘柄を選びながら、手に入れられるようになる。「板がす」を食べてみるとわかるが、アルコールの強さや味の甘さ、飲み込むときのつぶつぶ感などで、銘柄によってずいぶん違い、「かす汁」の出来も大きく変わってくる。

 かす汁をつくるとき、「板がす」は結構かたいので、まず細かくちぎって「おだし」につけておき、柔らかくなってから摺りながら軽く練る。「おだし」はいろんなものが好みで使われているが、家庭料理ならば、昆布だしより鰹節をしっかり煮出したコクのある「おだし」が、かす汁にはよく合う。昔は、正月に食べた荒巻鮭の残りを「始末」するような意味で、頭やあらなどの部分をかす汁の「だし」に使う家が多かったそうであるが、最近の家庭では至って簡素な「かす汁」が多いようだ。具は短冊切りにして「おだし」で煮た「おだい(大根)」と「にんじん」、それに細切りのお揚げがあれば十分。味付けは塩味が基本で、汁の色が変わらない程度に「おしたじ(醤油)」を整える程度に加える。あとは芹(せり)を刻み、お椀に散らせば完成である。

 寒仕込みの酒かすと芹の共演が、春の訪れを告げる。

 

   

京都の暮らしことば / 池仁太   



 初場所優勝した稀勢の里が第72代横綱になった。茨城県牛久市出身田子ノ浦部屋(入門時は鳴戸部屋)。本名は萩原寛(はぎわら・ゆたか)、30歳。

 若乃花勝(二子山部屋)以来19年ぶりの日本出身力士の横綱誕生に、久しぶりに大相撲フィーバーが起こっている。

 日本人横綱は相撲協会にとっても悲願であった。そのためにいささか強引な手法をとったのではないかと『週刊ポスト』(2/10号、以下『ポスト』)は報じている。

 横綱審議委員会の協議はたった15分間だった。「直近の4横綱(朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜)の昇進前『6場所』の成績を載せた資料が配られたことも異例でした」(協会関係者)

 横綱昇進の内規には、大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績が条件と書かれている。  しかし、稀勢の里の先場所は12勝3敗の準優勝だったが、優勝した鶴竜とは勝ち星の差が2つある。それに昨年は69勝を挙げ年間最多勝といっても優勝はない。

 初場所は優勝したが、日馬富士、鶴竜の2横綱が休場、優勝争いの大詰めの13日目も大関・豪栄道が休場して不戦勝するなど、内容も完璧とはいえなかった

 千秋楽こそ白鵬をすくい投げで屠(ほふ)ったが、その一番を待たずに協会も横綱審議委員会も稀勢の里の昇進間違いなしというムードだった。

 その背景にはこのところ角界を席巻してきたモンゴル勢の団結の固さを何とかしたいという、協会側の思惑があったことは間違いない。

 「普段から錦糸町や両国などにあるモンゴル料理店に集って日頃の不満をぶつけあうなど、同郷のつながりが強かった。土俵の上でもモンゴル勢同士だと“先輩に対して立ち合いの変化はしにくい”“張り手は出しづらい”といった気遣いが自然と生まれる」(後援会関係者)

 それが証拠に、モンゴル人大関・照ノ富士が昨年3回もカド番に追い込まれたとき、3月場所は鶴竜、7月、11月場所は白鵬から勝ち星をあげ、8勝7敗でカド番を脱出している。

 だがここへきて異変が起きている。初場所の白鵬は4敗したが、初顔合わせのモンゴル人力士、荒鷲と貴ノ岩に敗れているのである。白鵬が初顔合わせの相手に敗れたのは実に7年4か月ぶりのことだった。

 3横綱を擁するモンゴル勢の力関係に、その頂点に立っていた白鵬の力の衰えがはっきり見え始め、変化が生じてきたのだ。

 この機を逃してはならじと、荒技を使って稀勢の里を横綱に“仕立てた”のだろう。

 『ポスト』の言うように、協会が稀勢の里の実力を本物だと考えているなら、かつて大関・貴ノ花が全勝優勝したときに横綱昇進が見送られたように、もうひと場所待つという考え方もあったはずだ。

 私は稀勢の里に横綱の実力がないと考えているわけではない。白鵬に昔日の強さがなくなり、日馬富士、鶴竜には白鵬ほどの強さも魅力もない今、稀勢の里が大横綱になる可能性は大いにあると思う。

 かつて大乃国というガチンコ横綱がいた。千代の富士という名実ともに君臨していた大横綱にガチンコで挑み、双葉山の69連勝超えを狙っていた千代の富士の連勝を53でストップさせたのは大乃国だった。

 横綱としての優勝はわずか1回。横綱であるにもかかわらず負け越すという失態を演じたにもかかわらず、多くのファンから愛された。

 白鵬の連勝を63でストップさせたのは稀勢の里だった。「土俵上で馴れ合いにならないよう、力士に友達は作らないと公言する“変人”である稀勢の里」(別の後援会関係者)に大乃国をダブらせる相撲ファンも多いという。

 『週刊ポスト』(2/17号)は、稀勢の里が所属する部屋もガチンコ揃いだという。

 「あの部屋はとにかく変わっている。他の部屋に出稽古に行くことはないし、よそから出稽古を受け入れることもない。所属力士たちも巡業などで他の部屋の人間と交わろうとしません。
 そんな変人揃いの部屋なんですが、それでいて妙な団結力がある。田子の浦親方(元前頭・隆の鶴)は、稀勢の里のことをいまだに“横綱”ではなく、“萩原(本名・萩原寛)”と呼んでいるし、稀勢の里のほうもそれに文句をいうこともない。むしろ大関になってからも進んで部屋のトイレ掃除をしていたくらいです」(相撲協会関係者)

 11年に先代・鳴戸親方(元横綱・隆の里)が亡くなった際に、部屋付親方となっていた隆の鶴が部屋を継いでいる。

 「その後、先代の女将さんとの対立が表面化して独立することになった。それが現在の田子ノ浦部屋です。そうした経緯を一緒にくぐってきた稀勢を始めとする所属力士や部屋付きの西岩親方(元関脇・若の里)たちの団結は強い。それは、“先代・鳴戸親方の遺志を継ぐ”という思いの表われでもあると思います」(同)

 しかし、稀勢の里を迎え撃つモンゴル力士たちの団結力も半端ではないようだ。

 特に稀勢の里の横綱昇進に対して、「朝青龍が引退した後、一人横綱で燃えるものが少なかったが、その後2人横綱(日馬富士、鶴竜)が出てきて、眠っていたものがワッと出てきた。今回もそんな気持ちかな」と語った白鵬の入れ込みようは半端なものではないというが、いかんせん体力の衰えは隠しようがなくなっている。

 「白鵬も立場としては追い込まれているんですよ。稀勢の里の横綱昇進によって悲願だった『日本国籍を取得しないままでの一代年寄取得』に暗雲が立ち込めている。これまでは3横綱といっても協会は白鵬人気に頼っている部分が大きかった。白鵬の土俵入りは本場所だけでなく、巡業や奉納相撲での華ですから。必然的に白鵬の悲願は無下に扱えない状況になっていた。そうした力関係が、大人気の日本人横綱が誕生したことで一変するわけです」(時津風一門の親方)

 また1月31日にはモンゴル出身の元小結・時天空(ときてんくう)が悪性リンパ腫のために亡くなってしまった。

 「白鵬に苦言を呈することができる数少ない先輩だった。時天空自身は帰化して年寄名跡を取得しており、“郷に入っては郷に従え”という考えで、白鵬の主張するモンゴル籍のままでの一代年寄取得には否定的だった。その死によって白鵬の心境にどんな変化があるかはわかりませんが、あらゆる手段を講じてモンゴル国籍のまま協会に残れるように動いた結果、手詰まりになっているのは間違いなく、すでに帰化を決断したという話も聞く。いずれにせよ、来場所以降も稀勢の里にズルズルと負け続けるようであれば、引退に追い込まれ、そのまま協会を去ることにもなりかねない」(同)

 横綱は「日下開山(ひのしたかいさん)」と呼ばれることもある。天下無双という意味である。

 新入幕以来、間違いなく将来の横綱といわれてきた稀勢の里だったが、30にしての遅咲きである。

 相撲に造詣が深かった作家の山口瞳は、横綱になった力士に“哀しさ”を見た。頂点に登り詰めれば後は落ちていくだけだからだ。

 白鵬が引退してもモンゴル出身の力士は次々に出てきて、金星を奪おうと稀勢の里に向かってくる。稀勢の里の時代はそう長くはないであろう。毎場所が彼にとっては正念場になる。

 日本人とかモンゴル人だからというのは関係ない。ガチンコの真剣勝負を見せてくれれば、私の子どもの頃のような、若貴時代のような相撲人気は復活するはずだ。5月場所は久しぶりに国技館へ行ってみようと思っている。

元木昌彦が選ぶ週刊誌気になる記事ベスト3
 日ハム大谷翔平の足の具合や、テニスの錦織圭のここという時の勝負弱さは気になるが、ゴルフの松山英樹の強さは本物である。
 全盛期のタイガー・ウッズとはいわないまでも、ショットの安定感、パターのうまさは、常に首位争いを狙えるのはもちろんのこと、日本ゴルフ界の悲願であるメジャー優勝を現実のものにしてくれると思う。
 素人目に見ても、大谷や錦織よりもメンタルの強さがいまの松山にはある。4月にあるマスターズの最有力選手は間違いなく松山だ。

第1位 「小池百合子イケメンSPはポルノ俳優だった!」(『アサヒ芸能』2/9号)
第2位 「ビートたけしの21世紀毒談」(『週刊ポスト』2/17号)
第3位 「松山英樹『進化するスイング』を解剖する」(『週刊現代』2/18号)

 第3位。2月6日の朝早く起きて、NHKBSでやっていた米男子ゴルフのフェニックス・オープンを見た。
 首位と4打差でスタートした松山英樹が素晴らしいゴルフをして、通算17アンダーで首位に立ち、全米オープン覇者のウェブ・シンプソンとプレイオフになった。
 まさしく死闘の末、シンプソンをねじ伏せ、昨年に続き優勝してツアー4勝目を飾った。
 『現代』は松山のスイングをグラビアで分析している。たしかに身体の厚みも増し、スイングに豪快さが出てきたことはたしかだ。
 ドライバーのブレも少ない。その上パターが格段に進歩した。だが、一番進歩したのは一流選手たちと競い、勝ったことで自信が出てきたことだろう。
 ゴルフはメンタルなスポーツだといわれる。トップからフィニッシュに至るまでに、これまで失敗したすべてのシーンが甦るといわれる。
 あれほどの強さを誇ったタイガー・ウッズが、腰を痛めたこともあるだろうが、別人のように精彩がなくなってしまった。
 タイガーはきっと、ドライバーを振り上げて降ろすまでに、これまでSEXしたオンナたちの顔やカラダが頭に浮かぶのではないか。
 大勢のギャラリーがそのことを知り、笑っているのではないかと思うのではないか。
 その雑念が微妙にスイングを狂わせ、フェアウェーを大きく外してしまうのではないだろうか。
 松山にはいま、それがない。彼女もいないようだ。ゴルフだけを考えていればいい。
 予言しておこう。今年はメジャーを獲るチャンスの年だ。彼ならやれるかもしれない。
 だが、今年を逃すと、来年は「なんでメジャーをとれないのか」という雑念が出てくる。再来年はもっと悩むようになる。
 何も考えず、勝てるときに勝つ。これこそがゴルフの唯一の要諦である。
 今年の松山から目が離せない。

 第2位。『ポスト』のビートたけしの連載は、ときどきおもしろいものがある。今号はテレビの自主規制について。

 「こういうふうにテレビの悪口をいっていると、『これからはインターネットの時代だ』って大喜びする人間は多い。だけど、ネットだってろくでもない。そもそもテレビが自主規制を強めたのはネットのせいだ。
 ネット社会じゃ、番組のクレームが直接スポンサーにいってしまう。『不買運動を起こせ!』とけしかけるヒマ人まで出てきた。だからテレビ局が萎縮する。
 相反する2つの意見があったとしても、ネット社会じゃ論争なんて立派なことになりゃしない。多数派が寄って集って少数派を袋叩きという図式になっちまう。名前も出さない匿名のヤツラが、ターゲットを決めてリンチする。そんなヤツラに狙われちゃたまらないってことで、テレビの制作側が勝手に自主規制や問題タレントの排除を始めちゃうんだ。
 ネット=悪とはいわない。情報ツールとして有効なのはよくわかる。だけど、『バカが簡単にモノをいう社会』を作ってしまったのも事実だ。2歳の子供にタバコを吸わせた動画をフェイスブックに上げたり、コンビニで売り物のおでんをツンツンしてる姿をユーチューブにアップしたり、やっていいことと悪いことの区別もつかないバカばかり。今や誰もがスマホから自分のバカさをワンタッチで拡散できるから、迷惑がエスカレートするんだよな。  『ネットはバカのための拡声器』でしかない。大して利口じゃないヤツが一日中スマホにかじりついてても、時間とカネを賢いヤツラにむしり取られて終わるのがオチだよ」

 最近のゲス不倫について。

 「だけど、『ちょっとおかしいぞ』と思ったのが『五体不満足』の乙武(洋匡)くんの不倫報道への世間の反応だ。
 週刊新潮にオネエチャンとの海外旅行をスクープされて、直撃取材に『結婚してから5人と不倫してた』と認めて大騒ぎになって、結局奥さんとは離婚しちゃった。
 教育者の活動もしていて、マジメで誠実なイメージがある乙武くんと『不倫』がまったく合わないから驚かれたんだろうけど、本当はこの問題はもっと根深い。ちゃんと考えておかなきゃいけないと思うのは、世間がなぜ『乙武くんは不倫をしないマジメな男だ』と勝手に決めつけたのかってことだよ。
 『テレビで知的なコメントをしているから』とか『著書に感銘を受けたから』みたいな理由ならともかく、もし『身体障害者なのに不倫するわけがない』とか『障害のある人はマジメに地道に生きてるもんだと思ってた』って感覚が根底にあるとしたら、それって実はものすごく差別的な考え方だよ。
 体にハンディがあろうがなかろうが、人間の性格や嗜好ってのはそれとはまったく独立したものだ。障害を持ってる人だって、そうでない人たちと同じように性欲があるし、もちろん不倫をすることだってあるのが当然なんだよな。
 だけど実際は『障害者だからそんなことしない』って決めつけてる人が多い。この不倫劇は、そんなニッポン人のゆがんだ潜在意識を浮き彫りにしたかもしれない」

 このおじちゃん、たまにはいいこと言うやんか。

 第1位。「アメリカファースト」のトランプ大統領のやることなすことが世界中の批判を浴びているが、「都民ファースト」の小池百合子都知事の快進撃はいまのところとどまるところを知らないように見える。
 小池対ドン・内田の最初の対決になった2月5日の千代田区長選は、小池都知事の推した5選を目指す石川雅己氏(75)が、新人だが与謝野馨元官房長官の甥で自民党が推していた与謝野信(よさの・まこと)氏(41)に圧勝した。
 『週刊新潮』(2/9号)が報じているように、石川氏には多選批判があり、区議会と対立して補助金着服に関する問題で百条委員会に証人喚問されたりと、決して評判のいい首長とは言えないらしい。
 それでも小池人気に乗ってドン内田&都議会自民党と対立すれば「みんないい人」になってしまうのだから、トランプがこのことを知ったらどれほど羨むことであろう。
 小池にまつわるオモシロイ話が『アサヒ芸能』(以下、『アサ芸』)に載っている。『アサ芸』によれば、小池の身辺警護をしているイケメン専属ボディガードは、かつてVシネマ俳優で、「さらに調べるとアダルト作品への出演歴が発覚」(『アサ芸』)したというのだ。
 この御仁、交流サイトのトップページに小池とのツーショット写真を掲載している。小池塾に通い政治家を目指していると見る向きもあるようだ。
 小池の覚えが目出度いのだろうと思うと不可思議なことに、小池百合子事務所側にこのボディガード氏について尋ねると、「弊事務所及び小池百合子氏のいずれも雇用契約を結んだことはございません」(代理の弁護士)と答えたそうだ。
 何の関係もない人間に身辺警護をさせるはずもないし、男が勝手に警護しているわけでもなかろう。AV歴があることを知った小池側が切ったのだろうか。
 ともかく、こんなことも話題になるぐらい、小池人気がすごいということだろうが、どこまで続くか見物ではある。
   

   

読んだ気になる!週刊誌 / 元木昌彦   



 2月14日のバレンタインデーが近づくと、ティーンの男女はそわそわし始めるもの。いくつもらえるのか、意中の人からもらえるのか。そんな可愛げのある悩みも、あとで振り返ると懐かしい思い出だ。だが、一部の成人女性にとっては、バレンタインなど面倒なだけらしい。いっぱしの企業の中でも、女性社員が義理チョコを周囲に配るべき空気感が存在したりする。

 もちろん、まっとうに仲間意識でチョコを配ることを楽しんでいれば問題はない。最近では、きょうだいや親にチョコを贈って、日頃の感謝を示すという動きも見られるようになった。母の日、父の日がある一方で、きょうだいに親愛の情を示す機会は比較的少ない。バレンタインはよいきっかけにもなるという。昔ながら(?)の、母親が息子にあげるチョコ、というパターンも多いはずだ。こうした家族に贈るチョコが、「ファミチョコ」と呼ばれるもの。

 従来の本命チョコからの視点では、ファミチョコも義理チョコのうちにカテゴライズされそうだが、気持ちのぬくもりが伝わって悪くない。ちなみに、こうした動きのほかに、女子のあいだでは「自分自身へのご褒美」としてチョコを購入する「自分チョコ」も常識的になりつつある。バレンタインのあり方も、時代とともに変わってゆく。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   



 「子どもがいない」「子どもはいるが、郷里を離れて都市部で暮らしている」などの理由で、年々、墓守をする人がいないお墓が増えている。

 訪れる人が誰もいないお墓は荒れ果て、いずれは無縁墓となる。そうなる前に、魂抜きなど供養をしたうえで先祖の遺骨を墓から取り出し、墓石を解体して更地に戻すのが「墓じまい」だ。

 郷里の墓から取り出した遺骨は、墓参りのしやすい生活圏内の墓地や共同の永代供養墓などに改葬するのが一般的だが、なかには海や山への散骨、墓石を持たない樹木葬などを希望する人もいるという。

 ただし、墓じまいするには、一定の行政手続きが必要だ。「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」では、公衆衛生を守るために遺骨の埋葬に関して定めた項目がある。そのため、墓じまいする際も、これまでの墓の管理者からの「埋蔵証明書」、遺骨を移す新しい霊園などの「受入証明書」を「改葬許可申請書」に添えてこれまで墓のあった市区町村に提出し、改葬の許可を得る必要がある。

 古い墓の管理者が先祖代々の菩提寺などの場合、檀家が減るのを恐れた寺院から高額な離檀料(りだんりょう)を請求されるなどのケースもあるようだ。離檀料は墓じまいする際に、檀家が寺院に支払う謝礼だが相場は決まっていない。なかには数百万円もの離檀料を請求されて、トラブルに発展するケースもあるようだ。

 トラブルを避けるには、いきなり墓じまいを切り出すのではなく、墓守ができない理由などをきちんと説明し、それまでお世話になった感謝の気持を伝えるなど、少しずつ準備を始めるのが得策だ。

 また、墓埋法では、墓地以外の区域での焼骨(遺骨)の埋蔵を禁止しているため、海や山などに勝手に散骨すると罰せられる可能性があるので注意したい。

 少子化や都市部への人口集中が進む今、墓じまいを希望する人は増えそうだ。そうしたニーズを汲み取り、行政手続きの代行、墓石の解体、永代供養墓の紹介、散骨や自然葬の手配など、一連のサービスを提供する業者やNPO法人も出ている。

 これまで、子孫が守り続けるのが当たり前だった先祖の墓への考え方も、人口問題や宗教観の変化などによって大きく変わりつつある。お墓がなくなるのは寂しい一方、墓守のいない荒れ果てた墓が増えるのも問題だ。

 お墓に対する考え方はそれぞれだが、どこかで区切りをつけるのであれば、墓じまいもまた選択肢のひとつであることは間違いない。
   

   

ニッポン生活ジャーナル / 早川幸子   



 その年の新語をクローズアップする企画といえば、『ユーキャン新語・流行語大賞』が有名だ。しかし、良くも悪くも選考委員会のセンスが独特で、ときどき「本当に使われているコトバなの?」という巷の反応も生み出すことになる(だから、企画の話題性という意味では大成功だ)。

 一方、国語辞典や教材の出版で知られる三省堂も、『辞書を編む人が選ぶ「今年の新語」』を発表している。「今後の辞書に掲載されてもおかしくないもの」(ホームページより)を募って、その中から、『新明解国語辞典』編集委員の倉持保男氏ほか辞書の専門家が選定した。単なる出版社のキャンペーン企画という以上に力の入ったイベントで、今後も注目度は増すに違いない。

 2016年の大賞は「ほぼほぼ」、第2位は「エモい」、第3位は「ゲスい」となっている。一過性の話題の言葉は避けられるため、多少地味さは感じられる。だが全体として、たしかによく耳にする語が多いというのが筆者の印象だが、いかがだろうか。「辞書に載ったら・載るかも」という視点が、企画に納得感を与えている。

 ちなみに、「『新明解国語辞典』風」として発表された「ほぼほぼ」の説明は、以下の通り。

“問題となる事柄に関して、完璧だというわけにはいかないが、こまかい点を除けば、その人なりに全体にわたって妥当だと判断される様子。〔「ほぼ」の口頭語的な強調表現〕 「工事は-予定どおりに進んでいる/不正融資のからくりが-明るみに出された」”
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


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