俳優(44歳)。『踊る大捜査線』シリーズの主演を務め、2003年公開の映画2作目では日本映画歴代1位(アニメを除く)、174億円の興行収入を叩き出している。今年9月に公開された『踊る大捜査線 THE FINAL』も興行収入43億円を突破した。
 だが、私生活をまったく見せないことでも有名。2010年8月にモデルで美容研究家の野田舞衣子さんと電撃結婚したが、親しい友人にも知らせず、結婚生活もベールに包まれている。
 その織田が米西海岸サンフランシスコの有名なゲイタウンに4棟ものアパートを所有していると、『週刊文春』(11/29号、以下『文春』)が報じている。
 「ゲイタウンというと、いわゆる『ゲイ・バー』のような店が並んでいる日本の新宿二丁目のようなイメージを持つかもしれないが、カストロストリートは、どちらかというと恵比寿や表参道のようなおしゃれな街にゲイ用のグッズショップなどが混在している。(中略)小誌記者が取材で訪れた際には、そのたもとの広場には、なんと、一糸まとわぬ全裸の男たちがたむろしていた。思わず目を疑ったが、この街では誰も驚かないし、眉をひそめる人もいない。日光浴なのか、一種のアピールなのか、定かではないが、ゲイの彼らは全裸にスニーカーという身なりで、新聞を読んだり、お茶を飲んだり、談笑したりして、“普段の生活”を楽しんでいるようだった」(『文春』)
 この街に織田はたびたび現れ、スーパーマーケットで買い物をしたり、カフェで白人男性とお茶をしている姿が目撃されているという。
 『文春』が現地で取材してみると、織田はそこに4棟もの高級アパートメントを購入、所有しているというのである。
 登記情報などによると、1997年10月から2008年にかけて購入していて、当時の為替レートで計算すると、総額8億1850万円が投じられていると書いている。
 そのいずれもが建築されてから100年も経っている年代物ばかりだから、不動産投機目的ではなく、相当なこだわりをもって織田が購入したことがわかる。
 その一つ、ハイド・ストリートの4階建て14ユニット(戸)のアパートは、ノブヒルという小高い丘にある高級住宅街の一角にあり、白とグレーのツートンカラーの外壁で、ロビーから扇形に階段が拡がり、赤い花柄の絨毯とエレガントな装飾が目をひくと『文春』は書いている。
 地元不動産業者は、こうした物件はゲイの人たちが好みそうなものだと語っている。
 私生活を見せない俳優としては高倉健が知られているが、昔、彼にもホモではないかという噂が流れたことがあった。織田裕二ファンには気になる『文春』の記事であろう。

 

   

読んだ気になる!週刊誌 / 元木昌彦   


元木昌彦(もとき・まさひこ)
金曜日「読んだ気になる!週刊誌」担当。1945年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社に入社。『FRIDAY』『週刊現代』の編集長をつとめる。「サイゾー」「J-CASTニュース」「週刊金曜日」で連載記事を執筆、また上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで「編集学」の講師もつとめている。2013年6月、「eBook Japan」で元木昌彦責任編集『e-ノンフィクション文庫』を創刊。著書に『週刊誌は死なず』(朝日新書)など。
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