英語の「refurbish」は「磨き直す・一新する」という意味。「リファービッシュ品」とは、故障がある製品を修理、あるいは中古品のたぐいを整備して、新品同様に仕立てたものをさす。海外ではリデュース、リユース、リサイクルの「3R」に連なる「第4のR」として受け取られている。

 今後、幅広い製品に対して使われるであろう「リファービッシュ品」という言葉だが、いま現在のところ存在が目立っているのはパソコン販売の現場である。初期段階の不具合で返品されたものを、直してから市場に出す。この場合「メーカー再生品」と呼ばれることもあるが、保証期間が新品に近く、また値段も安くなるので、ユーザーには魅力的である。メーカーにとっても、不良パソコンの廃棄のコストを考えればメリットが大きい。

 ほかの家電やクルマのリファービッシュ品についてもシステムは同様だ。単に安く済ませたいのならば、型落ちの品を買う、中古を買うなど様々な選択肢があるが、「限りなく新品に寄った」リファービッシュ品は今後考慮すべき選択肢となるだろう。

 

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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