以前、本コラムでは「しょうゆ顔」よりもさらにアッサリした「塩顔男子」を紹介しているが、この手の新語は「言ったもの勝ち」という側面がある。最新の「○○顔」は、「塩」要素が増した「盛り塩男子」らしい。2014年8月に放送されたメ~テレ(名古屋テレビ)の番組『ドデスカ!』で「塩顔男子の究極」として紹介された。

 その代表は、フィギュアスケートの羽生結弦(はにゅう・ゆづる)。……というよりも、いま「貴公子」のような彼の、ノーブルなルックスを表現するために生まれた言葉という感が否めない。ちなみに、「塩系」を好む女子にとってのツボとなるアイテムは、じつは「メガネ」なのだという。ヒゲもないつるんとした顔と切れ長の目には、メガネがよく似合う。「塩顔男子」と「メガネ男子」は、「萌え」の要素が近いのだ。というわけで、羽生くんのメガネ姿は、一部の女子たちに熱狂的な支持を受けている。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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