プロテニスプレイヤー・錦織圭選手のウイニングショットである「飛び上がって打つフォアハンドストローク=エアK」に引っかけてできた造語。

 筆者まわりでは、おもに草野球のバッティング中、あまりに無様な空振りで軸足が浮いてしまったときなどに「オヤG~!」などと味方チームから揶揄されるケースが多い。

 また、昨今の錦織選手の大活躍によりテニスブームが復活し、「大学時代にテニスサークルに所属していた」くらいのテニス歴の中年男性が、モテを目的に再びテニスを始めようとする“安易な決断”を小馬鹿にするときにも使われる。

 ちなみに筆者も「今年は女子をいっぱい集めたチャラいテニスサークルを絶対に結成するぞ!」と年始に誓ったクチだが、テニスコートの予約の仕方がわからない、筆者がテニスをやっていたころと今とではフォームが別物すぎる、そもそも女子をどうやって集めればよいのか……と、問題は山積みである。

 仮にこれらすべてが解決し、「清里」あたりで「スコート」をはいたおねえちゃんと「テニス合宿」が実現したとしても、張り切りすぎてアキレス腱を切ったりしないよう、くれぐれも注意したいところだ。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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