サンリオのキャラクターといえば、ハローキティに代表されるように「キュートでポップ」なものが多いが、2013年に登場した「ぐでたま」は主流派とはかなり趣が異なる。玉子の黄身の「ぐでぐで」したところを表現したデザインで、「めんどくせえ」「ねむ…」「だりぃ~」など、セリフもいちいちやる気がない。自然体なところがウケているのか、新顔ながら、昨年の「サンリオキャラクター大賞」では7位に食い込んだ。

 一般に「ゆるキャラ」といえばご当地キャラを指すが、れっきとした商品キャラでありながら、「くまモン」「ふなっしー」などと同列の扱いで語られる「ゆるさ」と「人間くさい親しみやすさ」がある。本人による公式ツイッターのフォロワー数はすでに30万人以上だ。グッズだけでなく、『ぐでたま哲学』(大和書房)をはじめとする書籍も好調。TBS系の朝の情報番組『あさチャン!』内ではショートアニメが放送され、その知名度は増すばかりだ。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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