いまや地方キャラクターの枠組みを完全に超えた「ふなっしー」を語るとき、船橋市“非公認”という要素は欠かせない。お役所の公認でないからこそ破天荒なパフォーマンスができたわけで、「ゆるキャラにしてゆるキャラにあらず」、おとなしい公式キャラができることの限界を示したともいえるのだ。そんな中で、いま新たなる“非公認”のキャラが話題を集めている。茨城県の納豆をモチーフにした、「ねば~る君」である。

 2013年12月から活動を始めているが、そのフォルムや、納豆の妖精という設定、語尾が「ねば~」であるところなど、当初はふなっしーの二番煎じの感もあったことは否めない。だが、早くからインターネットテレビなどでタレント性を発揮。かなりのトーク力を持っている。2014年9月放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)出演をきっかけに徐々にテレビ各局から声がかかるようになり、器用に番組対応ができることから注目されていった。身長が高く伸びるギミックは“鉄板”だ。

 ちなみに豆知識としては、好きな歌がBABYMETALの『ギミチョコ!!』、MIE(ピンクレディー)の『NEVER』、織田裕二の『Love Somebody』である。どれも歌詞に「ネバネバ」と入っているからである。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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