国会本会議欠席問題を発端に、国民からひんしゅくを買いまくっている「浪速のエリカ様」こと上西小百合衆院議員(31)が、記者会見の際に施していた厚化粧をおもに指す。

 女性の目には、とくにあのパンダのようなアイメイクが“イケてない”ようで、「あれじゃあエリカ様ではなく、どう見てもにしおかすみこですよ」という声も多いという(東スポ情報)。

 ただ、筆者からすれば、メイクが不評を買っている事実より、ここまで品のない、お世辞にも「美人」とは呼べない顔立ちの女を、かつては「エリカ様」と称していたこと自体に、むしろ大いなる違和感を覚えてならない。

 大半の男性にとって(おそらく)沢尻エリカは、彼女が起こした過去のさまざまな奇行蛮行エピソードは、ほぼどうでもよく、「なんだかんだ言って、容姿はタレントのなかでも群を抜いてるよな…」という圧倒的な存在感であり、「いくらワガママでもいいから彼女、できれば嫁にしてみたい!」女性でもあるからだ。

 上西議員の場合、(国会欠席問題以前からの)女王様チックな奔放な態度と、議員のわりには小綺麗にしていることから無理矢理「浪速のエリカ様」とネーミングされたのだろうが、「議員のわりには」「スポーツ選手のわりには」「学者のわりには」……などと、「〜のわりには」で美人のハードルを下げる風潮はそろそろやめにしていただきたいものだ。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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