ハローキティ、マイメロディといった「スター」たちを擁し、キャラクタービジネス界の頂点に立つサンリオ。他企業とのコラボレーションなど、その展開はつねに世の耳目をひく。そんなサンリオの新たな話題が、ネット上で自分だけのキャラが作れるサービス「ちゃんりおメーカー」(http://chanrio.com/#/)である。

 種類豊富なパーツを組み合わせたり、あるいは顔写真をアップロードすることで、世界に一つのキャラを作成する。基本的には、ネットコミュニティ上で用いる「アバター」の作成と似たようなものだし、昨今のゲームでは、キャラビジュアルのカスタマイズは特段珍しくない。だが、何よりも重要なポイントがある。パーツが「サンリオ風」ということである。日本人のあいだに浸透した、サンリオ風というかわいさの文法を最大限活用してキャラができるのだ。

 2015年7月に公開された「ちゃんりおメーカー」の利用者は、9月2日現在でおよそ1677万カウント。まさにヒット企画といえる。ファンが芸能タレントのキャラを作成するという動きも見られ、そのデキのよさは驚くほどだ。中にはタレント自身が作成する例も。ちゃんりおメーカーが生み出す「おともだち」は、さらに増殖していきそうである。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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