元テニスプレイヤーで現タレントの松岡修造(48)の写真と訓示で構成された日めくりカレンダーのこと。2014年の9月に発売された2015年版が10か月で累計発行部数100万部を突破。今年の『ユーキャン新語・流行語大賞』(『現代用語の基礎知識』選)にもノミネートされるほど、ちまたに深く浸透している。

 「修造が毎日だなんて暑苦しさこのうえない」などと思われがちだが、この松岡修造、一見「HOT系」のキャラに見えて、じつは案外「COOL系」のキャラなのではないかと筆者はにらんでいる。

 「ハンサム」という言葉がまさにピッタリのすっきりとしたシオっぽい顔立ち、いかにも育ちが良さそうなボンボン的おっとり感、テニスというスポーツを選んだスノッブさ、そのテニスで日本人男子では錦織圭(にしこり・けい)に次ぐ高みにまで登りつめた男……これら諸々のクールなバックボーンがあるからこそ、多少の発言や行動やポリシーの暑苦しさは許される、そして、その偶発的なプラマイゼロぶりこそが、とっくの昔にプレイヤーとしては引退した修造が、いまだ根強い人気をキープし続けている「使い勝手の良さ」の理由なのではなかろうか。

 「無難」とは微妙にニュアンスが違う。極端に熱い一面と極端に涼しげな一面が劇的に交わったがゆえ、劇的に程良い気温に落ち着いた、芸能界でも稀なケースとされる化学反応の成果なのだ。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
ジャパンナレッジとは

ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額550万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のインターネット辞書・事典サイト。
日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。

ジャパンナレッジ Personal についてもっと詳しく見る