「やればできる子」をローマ字表記(Yareba Dekiru Ko)にし、その頭文字3つを組み合わせた造語。

 「やればできる子」自体は、さして目新しくもなく、「その気になったらやれるじゃん!」と、子どもや同世代の友人のやる気を喚起させるための励まし文句として、数年前からじわじわ流行り出していた。

 筆者もここ数年、草野球で滅多にしない盗塁やスライディングやバントを成功させたときは、一番年長者なのにチームメイトから「やればできる子!」とよく野次られたりするが、こう言われたら、たしかに息子くらいの年齢の若手から「子」扱いされても、まんざらじゃない嬉しさがじわっと込み上げてきたりもする(「やればできるヒト・オジサン」だといきなり語感が悪くなってしまうし)。個人的にはけっこう好きな言葉である。

 ただ、「YDK」と省略することによってポップなイメージが強くなり、そのありがたみまでが薄まってしまう、それどころか「やれるのにやらない子」というネガティブなニュアンスさえただよってくると感じるのは、はたして筆者だけだろうか? 女子高生を「JK」としただけで、なんとなく犯罪性を帯びてくるのと同様で、なんでもかんでも頭文字化するのはいかがなものかと思うのだが……?

編集部注:YDKは2014年、学習塾の明光義塾のテレビCMで最初に使われた。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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