バレンタインデーチョコレートが、慢性的な不景気という日本の経済状況から逸脱し、インフレの一途をたどる、つまり“縦軸”を際限なく上方へと伸ばしていくなか(先日、筆者は某デパートの催事場で開催されているバレンタインフェアにたまたま足を運んだのだが、チョコ一粒が500円以上、なんて価格設定がザラでびっくりした)、昨年あたりから“横軸”をも拡大しようとする市場の動きが見て取れなくもない……と感じているのは筆者だけであろうか?

 どういうことかと言えば、続々と登場する「変わり味チョコ」のことであり、たとえばマクドナルドからは『マックチョコポテト』、明星食品からはバレンタインの特別版カップ焼きそば『一平ちゃん夜店の焼きそば チョコソース』……と、本来ならしょっぱい味なものに甘味を混ぜる、いわゆる「組み合わせが斬新なだけで美味しいんだか不味いんだかはビミョーなニューアイテム」(北海道土産で有名なロイズの『ポテトチップチョコレート』の甘じょっぱさはたしかに美味しいが)が話題(だけ?)を呼んでいる。……のはいいが、仮にこういったシロモノを女子からいただいた際、相手の“脈アリ度”をどうくみ取ればよいのかは、むずかしいところだ。少なくとも「本命」じゃないのだけは間違いない、ゆえにもらってもあまりうれしくない一種の嫌がらせかと思われる。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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