定番のカップ麺「日清のどん兵衛 きつねうどん」の新しい食べ方が定着しつつある。お湯を入れて5分が基本の調理方法だが、その倍、10分も待つというものだ。通称「10分どん兵衛」である。

 この作り方を有名にしたのは、最近は俳優業にも進出している芸人のマキタスポーツ。TBSラジオの番組『東京ポッド許可局』で紹介されてから、情報がまたたく間に拡散された。このぐらいならばネット界にはよくある話だが、その後、日清食品の公式ウェブサイトに「日清はなぜ10分どん兵衛を作らなかったのか」なる(シャレのわかっている)特設ページが登場。マキタスポーツ本人と日清のどん兵衛担当者との「対決」が展開された。

 筆者も試してみたが、確かに美味しい。設定時間を過ぎたカップ麺など通常は食べられたものではないが、どん兵衛の麺の場合は「のびた」というほどにはならない。仕上がりの麺はつやつやしてやわらかく、スープがしみている感じがする。10分はいかにもまだるっこしいが、これは多くの人におすすめしたい。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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