妙な人気がある、という表現では「ご本人」に失礼だろうか。沖縄県宮古島などの道路に立つ警察官の人形、その名も「宮古島まもる君」がまるでアイドル化している。おみやげ品として関連グッズも売れているらしい。

 「まもる君」という名前の由来は定かではないが、もともとは宮古島の島外からの観光客が命名し、やがて地元に定着していったと考えられている。宮古島各所に15基(周辺の島をカウントするともっとある)ほどが設置されていて、設定上、全員が兄弟である。じつは「まもる」以外に名前もそれぞれあるという。2011年には妹分の「宮古島まる子ちゃん」も登場した。

 そんなまもる君、安全運転をうながすだけでなく、ついに人命を救うことに貢献したらしい。今年2月に自動車事故があり、2台のうち片方の車両がまもる君に突っ込んだのだ。クッション的な役割を果たすことになり、もしもまもる君がいなければ、深刻な事態となった可能性がある。この際に破損したまもる君であったが、下地敏彦市長が保管場所まで「お見舞い」に訪れてくれた(ていねいに黒糖を持参して来たとのこと。しゃれている)。

 その後、無事に修復も終えて4月8日に「復職」。と同時に巡査部長にもめでたく昇任した。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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