国土交通省は2016年4月11日、トラックの全長規制を緩和すると発表した。

 現在は「全長最大21メートル」だが「全長最大25メートル」にまで引き上げる。これにより、荷台のトレーラー(被牽引車)を連結する形で、運転手1人で大型トラック(10トン)2台分の荷物を運送できることになる。今年夏に新東名高速道路で実証実験を行ない、順次走行しやすい道路に対象を広げていく。

 規制緩和の背景にあるのは「トラック運転手の不足」。ネット通販の拡大で物流量が大きく増え、トラック業界は深刻な運転手不足にあえいでいるのだ。この規制緩和により、こうした運転手不足を解消しようというわけだ。

 ただ、手放しで喜べるわけでもない。運転手の側からすれば、規制緩和でその分負担が増えるにもかかわらず、賃金があがる保証もないからだ。そもそもトラック運転手の不足を巡っては、「長時間労働、低賃金」という労働環境の問題が指摘されている。不足解消は労働環境改善で対応すればいい話ではないか。「効率性重視」に偏った結果、事故が増えなければいいが。
   

   

マンデー政経塾 / 板津久作   


板津久作(いたづ・きゅうさく)
月曜日「マンデー政経塾」担当。政治ジャーナリスト。永田町取材歴は20年。ただいま、糖質制限ダイエットに挑戦中。
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