夏の日差しは女性のデリケートな肌の大敵である。そこで、なにがしかを食べたり飲んだりして、からだの内側から肌の調子を整えようとする新しいアイディアが毎年ごとに現れることになる。

 2016年は、水にフルーツやハーブなどを入れて、冷蔵庫で数時間冷やした水が「デトックスウォーター」と呼ばれ、話題になった。デトックスとは、特に老廃物を体外に排除するはたらきに注目した名称だ。「浸された水」という意味の「インフューズドウォーター」など、その呼び名はさまざまで、まだ安定していない。

 ご多分に漏れず、まずは海外セレブのあいだで人気に火がつき、やがて肌の健康に敏感な日本女性たちの知るところとなった。ポイントはフルーツなどに含まれる水溶性ビタミンである。ビタミンB群やビタミンCは水に溶けやすく、水にフレーバーを与えて飲みやすくするとともに、美肌効果をもたらしている。ただし、言うまでもなくデトックスウォーターは魔法の水ではない。栄養もフルーツそれ自体ほど摂れるわけではないのだ。あくまで夏場の水分補給として、あるいはふだんの食生活のサポート程度として、カジュアルにそのスタイルを楽しみたい。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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