今回のSMAP解散騒動を、かの「ビートルズ解散」になぞらえる記事やコラムが、ネット上に氾濫している。

 一般的には、「グループから孤立した」という現状からキムタクをポール・マッカートニー、「残りメンバーの精神的支柱」ということで中居クンをジョン・レノンに見立て、香取クンは「気鋭な末っ子」のジョージ・ハリスン、草彅クンは「温厚な職人」のリンゴ・スター(※吾郎クンはジョージかリンゴ、どちらかに流動的なかたちで組み込まれる)とする向きが多かったが、ここ最近では「グループを愛するがゆえ真っ先に離脱を表明した」香取クンをポールと見なす“説(?)”が、にわかに有力になりつつある。

 これら二つのビッグ・グループの“解散騒動”をよくよく冷静に比べてみると、「孤立したメンバーの“存続”に対する意思」だとか「音楽性の食い違いの有無」だとか……案外、似て非なる部分もあったりするのだが、「一人の女性の存在がグループの結束に少なからずの亀裂を入れた」(工藤静香とオノヨーコ)、「一人の敏腕マネージャーが去ってしまったことをきっかけに、崩壊への歯止めが利かなくなった」(I氏とブライアン・エプスタイン)といった点に関しては、「酷似」と言っていいのかもしれない。

 いずれにせよ、筆者個人としては“再結成”によって、SMAPには“脱ビートルズ化”を目指してもらいたいと、内心ではホンのちょっぴり願っていたりもする。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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