発言がトンデモだったり、思わぬドジをやらかしてしまう「天然女子」はモテるらしい。ただ、中には若いわりに計算高い者もいて、素敵な男子の前でだけ、はたから見てじつに疑わしい「天然」を連発するという。これが「養殖女子」だ。いちばんわかりやすいのは、自分で自分を天然だとアピールする女子。ほんものの天然にそんな自覚があるはずもない。

 養殖女子は、そう判断されたところで、必ずしも同性に嫌われるとは限らない。「性格が悪い」とは違うのだ。肯定的にとらえるならば、養殖女子は空気が読める。男子の前でだけ天然を装っていても、それで女子から総スカンを受けないだけの社交性を身につけているのだ。そもそも、意中の男の子をゲットしたい気持ちからとぼけるなど、一途な心情ともいえる。ほめられたものではないが、そのテクニックはある種の「女子力」なのだ。だいたい、まったく計算をしないで男と対応する女子も少ないだろう(それを知らないなら男のほうも幻想が過ぎる)。

 ただ、養殖女子は異性の目を気にしすぎている、ムリをしている場合もある。もっとラクに生きても、男子との出会いはあろう。一生を養殖もので終えるより、素直に生きて、最終的に養殖ものにだまされぬ目の確かなパートナーと結ばれるなら、それに越したことはない。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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