「パンプス」と「ブーティー(くるぶし丈のショートブーツ)」をくっつけたファッション造語で、「甲の部分がブーティーライクになったパンプス」のことを指す。

 もう少し具体的な説明を加えれば、つま先や全体的なシルエットはパンプスをベースにしているが、甲のデザインが深くなっており、モード感を演出するだけではなく、歩きやすさも実現した、まさに“いいとこ取り”な、今年秋冬は大流行間違いなしの鉄板オシャレアイテム……らしいが、「造語を掛け合わせて、また新しい造語をつくる」といった、まるで“改良(?)されたコリジョンルール(編集部注:本塁で走者と捕手とが衝突するのを防止するための野球のルール)”のような経緯が「消費者の混乱を招きつつある」との一部厳しい指摘もある。

 ところで、賢明なる読者の皆さんは、もうほんのりお気づきになっているに違いないが、なぜ「パンプス」+「ブーティー」がイコール「シューティー」となるのか、筆者としては甚だ疑問だったりする。「シュー」ってなんやねん!? 普通なら「パンティー」、もしくは「ブープス」ではないのか?
 
 ……とは言え、「パンティー」だと、あの「女性用アンダーショーツ」と捉えられ兼ねないし、「ブープス」だと、「思いっきりのいい大放屁直後のすかしっ屁」にも聞こえがちだし(オマケに語呂もめっぽう悪い)、いずれにせよ“シモ”に寄った響きが強すぎるということで、ここでのこの無理矢理な“合体”は致し方なしといったところだろう。ファッション業界のヒトたちも大変ですな。ご苦労さまです!
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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