「ポキ」は、今年のブレイクがウワサされているハワイアンフード。現地の海でとれた魚介類や海藻を、塩や醤油、オイルであえたシンプルな一品だ。その名前には「切り身」という意味がある。日本と同じく、生魚を食べるハワイならではのメニューといえよう。マグロを用いた「アヒポキ」などが定番である。

 ここ数年、ロコモコやガーリックシュリンプ、生クリームたっぷりのパンケーキなど、日本でもハワイ料理が浸透しつつある。この流れで2017年は、ポキをライスに載せた「ポキ丼」が注目されているとのこと。まだ提供する店は少ないが、いまのところ東京都月島の「MAIKAI KITCHEN」、アサイーボウルでも有名な表参道のコーヒーショップ「Island Vintage Coffee」などで食べることができる。

 もともとポキ丼ブームの発火点はハワイでなくロサンゼルスで、多くの専門店がしのぎを削っているという。はたして、我が国では成功するや否や。ただ、レシピとしては要するに「マグロの漬け丼」に近いわけで、いかにも日本人の舌に合いそうではある。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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