(ちかまつもんざえもんしゅう)
近松門左衛門
愛と死のドラマを描いた近松門左衛門の世話・時代浄瑠璃
武士の子として生まれた近松門左衛門が歌舞伎作家、浄瑠璃作家として名声を得たのは30歳を過ぎてから。72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話浄瑠璃24編を書いた。本人の出世作となった『出世景清(しゅっせかげきよ)』、世話浄瑠璃の傑作『曾根崎心中(そねざきしんじゅう)』、時代浄瑠璃の『国性爺合戦(こくせんやかっせん)』など計30作をおさめる。
[江戸時代中期][浄瑠璃]
《校注・訳者/注解》 鳥越文蔵 山根為雄 長友千代治 大橋正叔 阪口弘之
(じょうるりしゅう)
二代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳ほか
『仮名手本忠臣蔵』など、今も上演される傑作浄瑠璃
浄瑠璃とは、室町時代に興り江戸時代に完成した三味線を用いた語り物のことで、17世紀後半に竹本義太夫が義太夫節を確立してからは、以降の作品を特に浄瑠璃という。赤穂浪士の討ち入りを描いた『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』、王代物の傑作『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』(近松半二、松田ばく、三好松洛らの合作)など、代表的な4作品をおさめる。
[江戸時代中期][浄瑠璃]
《校注・訳者/注解》 鳥越文蔵 長友千代治 大橋正叔 黒石陽子 林 久美子 井上勝志