(ようきょくしゅう)
観阿弥、世阿弥、金春禅竹ほか
世界でもっとも長い演劇である「能」の総合的な手引き書
「謡曲」とは、観阿弥、世阿弥らによって室町時代に完成された能楽の詞章のこと。高砂(たかさご)などの「脇能」(初番目物、神)、八島(やしま)などの「修羅物」(二番目物、男)、熊野(ゆや)などの「鬘物」(三番目物、女)、西行桜(さいぎゃうざくら)などの「四番目物」(雑物、狂)、鵺(ぬえ)などの「切能」(五番目物、鬼)約80の代表的な謡曲を収録。上演時の各流派の舞台上の動きも解説。
[南北朝時代~室町時代末期][能狂言]
《校注・訳者/注解》 小山弘志 佐藤健一郎
(きょうげんしゅう)
作者未詳
笑いの芸能として室町時代に成立し発展した狂言
能と深い関係を持ち、南北朝時代に発生した中世的庶民喜劇、狂言。「脇狂言」の末広かり、松楪(まつゆずりは)、「大名狂言」の粟田口(あわたぐち))、「小名狂言」の素袍落(すおうおとし)、附子(ぶす)、「聟女狂言」の貰聟(もらいむこ)、「鬼山伏狂言」の朝比奈、「出家座頭狂言」の宗論、「集(あつめ)狂言」の蜘盗人(くもぬすびと)など、全38番をおさめる。狂言絵や舞台写真、演出面の詳注もあり。
[南北朝時代~江戸時代][能狂言]
《校注・訳者/注解》 北川忠彦 安田 章