ジャパンナレッジ
遺伝子組換え技術やクローン技術などの、高度なバイオテクノロジー(生物工学)を利用して製造される医薬品の総称。1980年代から本格的な開発がスタートし、糖尿病治療薬のヒトインスリン、ウイルス性肺炎の治療薬であるインターフェロンのほか、エリスロポエチン製剤や顆粒(かりゅう)球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤といった画期的なバイオ医薬品が次々実用化された。
1990年代後半には抗体医薬品とよばれる新しいタイプのバイオ医薬品が登場し、さらに近年では、第三世代のバイオ医薬品として核酸医薬品が製品化されるなど、研究開発が世界中で盛んに行われている。バイオ医薬品の発展により、がんや自己免疫疾患など幅広い疾患で治療選択肢が広がっている。
日本で承認されているバイオ医薬品については、国立医薬品食品衛生研究所のウェブサイトで一覧することができる。
[編集部]