日本大百科全書(ニッポニカ)

環状星雲
かんじょうせいうん
Ring nebula 英語

こと座にある美しい惑星状星雲(M57、NGC6720)。指輪の形に見えることからこの名前がついた。見かけの大きさは約1分角で、明るさは約9等である。地球からの距離は約2600光年で、実際の大きさは約1光年である。すばる望遠鏡などによる最近の観測から、指輪に見える明るいリングの外側に、淡い二重のリングがあり、中心星からの質量放出が複数回、間欠的に起こったことがわかる。ガスの膨張速度は毎秒20キロメートル程度である。リング部分は面輝度が高く、小型望遠鏡でも見えるので、夏の天体観望の好対象として親しまれている。
[岡村定矩]

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