日本大百科全書(ニッポニカ)

心肺停止
しんぱいていし

生命維持に欠かせない心機能と肺機能が停止した状態。心肺機能停止ともいう。心臓の自律的な血液拍出(ポンプ)機能の停止が心停止で、肺が自発的な外呼吸機能を失い換気ができなくなる状態が肺停止である。両者はどちらかが停止すればもう一方もほどなく停止し、放置すれば死に至る。
 山岳事故などで遭難者が実質的には死亡していると判断される状態で発見された場合でも、心肺停止という表現が使われるが、これは、死亡の判定は医師によってのみ行われ、心肺停止に加え、瞳孔(どうこう)拡大・対光反射消失が確認される必要があるためである。
[編集部]