日本大百科全書(ニッポニカ)

オリオン
おりおん
Orion 英語

NASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)が開発している有人宇宙船。2011年のスペースシャトルの引退後、国際宇宙ステーションや月および火星などへの有人輸送手段として開発が始まった。形状はアポロ計画の際の宇宙船に類似しているが、使い捨てではなく複数回の使用が想定されている。打ち上げ用ロケットは、デルタヘビーHeavyで実験されているが、運用段階ではアレスの予定である。オリオン本体の大きさは直径5メートル、与圧部分の体積は約20立方メートル、居住部分の体積は約9立方メートルである。本体の質量は約10トンで、機械船なども含めると約25トンになる。当初、NASAの次期有人月着陸計画であるコンステレーション計画での使用を前提に開発されていた。しかし、計画の中止に伴い、スペースシャトルの代替機として国際宇宙ステーションへの人員と物資の輸送に開発目標が変更された。その後、小惑星や火星への有人探査も視野に開発が続けられている。2014年12月には無人での初飛行を成功させた。
[編集部]