膨大な古典文学全集を山積みにして教材作成するという大変な苦労をさせられて来ました。しかしジャパンナレッジに登録してみて、あまりの便利さに驚愕の思いでした。
DAYS(塾講師)
古文教材作成に役立ちました

うわさに聞いたジャパンナレッジ。初めて使ってみました。私は塾や予備校で高校生に国語を教える仕事をしつつ、ある大手教育関係の出版社から依頼を受けて、参考書や問題集など学習教材の執筆や問題作成の仕事もしています。

その中でも苦労するのが、文法演習のためのドリルの作成です。古文の例文の一部に線を引いて「傍線部の語を文法的に説明せよ」というような設問を施すようなものです。この手の問題はとにかく量をこなして生徒さんに身体で覚えてもらうことを目標にしています。当然、膨大な量の例文が必要となります。

これまでは、膨大な古典文学全集を山積みにして、目をこらしながら、出題したい語を含む例文を探すという、大変な苦労をさせられて来ました。もちろんインターネット上で電子化されているものもあるのですが、それらは有名作品ばかりですし、複数のサイトにまたがっていて、なかなか検索しても効率が悪くて、それに相応しい例文を見つけ出すことができずにいました。

ところが、今回ジャパンナレッジに登録してみて、あまりの便利さに驚愕の思いでした。なんと、小学館の「日本古典文学全集」が収録されていて、その全巻に渡って一括で検索ができるのです。これは大変に素晴らしいことですよ。早速使用してみました。

まずは過去の助動詞「けり」の未然形「けら」を含む例文の検索をしてみました。古典文法に通じておられる方ならご理解頂けると思うのですが、「けら」という用例は極めて少ないのです。これを見つけるのはなかなか苦労しそうだと思いきや、ほんの1分程度で見つかりました。「萬葉集14ページ」と表示され、巻二収録の「221妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや」に辿り着くことができたのです。検索結果はデジタルのテキストで表示されたのですが、そこをクリックすると見慣れたあの日本古典文学全集のレイアウトが私の目の前に現れました。上に注、真ん中に本文、下に現代語訳が出るあの形です。もちろんそのまま前後のページを確認することもできました。

続いて検索したのは、助動詞「まし」が「ためらいの意志」の意味で用いられているものです。これも「まし」と言えば、圧倒的に「反実仮想」の用法が多く、「ためらいの意志」の用例を見つけるのは、大変なのです。そして多くの参考書や問題集は「いかがせまし」などの用例を使い回しており、それ以外の例文を探そうとするとなかなかの苦労があるのです。「ためらいの意志」の「まし」は疑問語とともに用いられるという特徴があります。私はひらめきました。「そうだ、このAND検索というやつを使えば便利なのではないか」と。やってみました。検索窓に「まし。」と入力し、さらにAND検索のところに「誰」と入れてクリックしました。すると、出ましたよ。「誰〜まし。」の構文がたくさん。日本書紀から始まって様々な用例が。その中から教材に使うのに相応しい例文に辿り着くのには、ものの3分程度で済みました。狭衣物語125ページの「御車のことを、誰に言はまし。」 こちらを採用させてもらいました。こんなに短時間で見つかるならば、もっと早くジャパンナレッジに出会っていたかったと思いました。「とく会はましかば、うれしからまし」ですよ。あ、これは反実仮想の方の用法ですね。

感動に浸りながら、いろいろとジャパンナレッジの中を巡って気づきました。本棚というタブをクリックすると、「読書コーナー:雑誌や叢書などをじっくり読みたいときはこちらからどうぞ。」と書かれていて、「東洋文庫」「新編 日本古典文学全集」「江戸名所図会」「週刊エコノミスト」「平成ニッポン生活便利帳」と書名が並んでいます。

ええ、これ全部読んでいいのですか。実は、私は仕事上欲しいと思いつつも、「新編 日本古典文学全集」は「場所を取るから」という理由もあって手元には持っていませんでした。必要な時はわざわざ図書館まで出向いていたのですが、もう自宅で仕事が全部済んでしまいそうです。

うーん。これで「月会費 1,620 円」は全然高くない。むしろこの出会いに感謝です。今日から仕事をするのが楽しくなりそうです。仕事そっちのけであれこれ読みあさってしまいそうでちょっと恐いですが。
DAYS
塾や予備校などで高校生に国語を指導しつつ、大手教育関係の出版社から委託を受けて教材作成の仕事をしています。
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