信頼性の高い資料から一括して検索できるため、クイズの問題作成に大いに役立ちます。
大沢みなみ(翻訳者・クイズ愛好家)
クイズの楽しみといえば、プレイヤーとして答える楽しみだと思う人は多いでしょう。実際にはそれだけではなく、問題を作り、出題する楽しみもあります。この記事ではクイズの「作り手」の立場で、クイズの問題に求められる要素と、ジャパンナレッジの利点について書いてみます。

早押しクイズの問題には、答えが1つに定まること、正誤判定が明確にできること、などが求められます。専門的なクイズ論は割愛しますが、要するに、答える人が気持ちよく答えられる問題、そして、不正解だった場合や答えるのを見送った人が納得できる問題が、私の考える「良い問題」です。

そのために必要なのは、何をおいても情報の正しさです。
出題が間違っていたために、答えられるはずの人が答えられなかったり、誤った正誤判定をするようであれば、クイズという競技が成り立ちません。これを避けるため、問題を作るときは、信頼できる情報源で調べ、自分が誤った理解をしていないことを確認する必要があります。参考にした個人ブログの情報が間違っていた、などというのは言い訳にしかなりません。
この点、ジャパンナレッジでは、信頼できる情報源である各種辞典・辞書をまとめて検索できるため、快適に作業を進められます。紙媒体と異なりコピー&ペーストもできるので、漢字変換がしづらい人名のような、ちょっとしたストレスを減らすことができます。
Web上で複数の辞書・辞典を検索できる辞書サイトとしては他に、コトバンクなどがあります。しかし、収録されている資料には違いがあり、「世界文学大事典」「日本架空伝承人名事典」のような、少し珍しい資料も使えるのがジャパンナレッジの強みです。

良い問題を作るためには、魅力的な情報を選定することも重要です。
早押しクイズの問題の構文にはいくつかのパターンがあり、それに従えば、一応クイズらしい文にはなります。しかし、それだけでは答えて楽しい、答えられなくて悔しいクイズにはなりません。良い問題を作るためには、問う価値のある事象を答えとして選んだり、プレイヤーを正解に導く、ときには惑わすヒントを問題文に盛り込む必要があります。これは難しい課題なので、すべての問題で満たすのは難しいのですが、問題を作る際には、みな念頭に置いていることでしょう。しかし、答えにする価値のある用語にどこかで出会っても、その意味を確認できなければ、問題として出題することはできません。例えば、最近になって使われるようになった言葉などは通常、国語辞典や百科事典にはまだ収録されていません。こうした用語が比較的早く収録される「imidas(イミダス)」や「現代用語の基礎知識」も、ジャパンナレッジなら利用することができます。
また、問題文を作る上で、言葉同士の結びつきの強さなども考慮する必要があります。そのため、現実的な範囲で多数の資料を参照するべきですが、ジャパンナレッジならこれを容易に実現することができます。

問題文を磨き上げる段階でも、ジャパンナレッジは有効です。クイズは、50文字程度の限られた文字数の中に、必要な情報を過不足なく盛り込まなければなりません。また、読みやすく聞き取りやすい問題文にするために、俳句をひねるように音韻の数を調整することもあります。
そのためには、同じような意味の言葉を多数考える必要があります。思い浮かんだものの中に、ぴったりはまるものがあればよいのですが、そうでない場合、どこかで探す必要があります。ジャパンナレッジは、その情報源の一つとなります。
例えば、答えが横隔膜となる問題で、「胸腔と腹腔の境となる」という部分が、少し長いと感じたとします。そこで「横隔膜」で検索すると、胸腔と腹腔を「隔てる」「仕切る」などの言葉を見つけることができます。このように、複数の資料の説明を比べてみることで、探していた言葉が見つかることは少なくありません。

調べ物には限りがありませんが、どこかで見切りをつけなければなりません。複数の辞書・辞典で確認したというのは、有効な基準ではないかと思います。
大沢みなみ
大学・大学院では化学を専攻。前職では特許調査に従事。現在は技術翻訳、ライティング、校正・校閲、データ処理など、多様な仕事を行う。趣味はクイズと読書。学生時代には、小説を書いていたこともある。
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額550万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のオンライン辞書・事典サービス。
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