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  11. 黄表紙
日本国語大辞典

き‐びょうし[:べウシ]【黄表紙】

解説・用例

〔名〕

(1)黄色の表紙。

*真俗交談記〔1191〕「七巻抄 黄表紙 水精軸」

*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一八「レオパルヂの隣にあった黄表子(キベウシ)の日記を持って」

*太政官〔1915〕〈上司小剣〉一「正面には浅野先生が構へ込んで、手摺れのした黄表紙の日本外史を披いた」

(2)草双紙(くさぞうし)の一つ。江戸後期、安永四年(一七七五)から文化三年(一八〇六)頃にかけて多く刊行され、黄色の表紙で、内容はしゃれ、滑稽、風刺をおりまぜた大人むきの絵入り小説。半紙二つ折本で、一冊五枚から成り、二、三冊で一部とした。代表的な作者として恋川春町、山東京伝らがいる。

*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉三・序「京伝は、骨董集に事実を挙(あげ)典故(もと)を訂せし、其罪至って軽(かろ)からねど、黄巻(キベウシ)茶表紙の功徳により、相半々々(ごぶごぶ)にして帳消なり」

語誌

(1)(2)は、赤本・黒本・青本と同様、表紙の色による命名。子ども向け草双紙青本は、最初萌葱色の表紙であったが、やがて黄色の表紙をつけるようになる。明和(一七六四〜七二)頃から大人を対象としたものも現われはじめ、それを黄表紙と呼ぶが、実際にはかなり後まで青本と呼ばれていたようである。

(2)文化頃から敵討物などの流行による長編化に伴い、何部かを合冊して出版するようになった。文化三年(一八〇六)「雷太郎強悪物語」以降「合巻(ごうかん)」へと移行する。

発音

キビョーシ

〓[ビョ]〓[ビョ]


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〔名〕(1)黄色の表紙。*真俗交談記〔1191〕「七巻抄 黄表紙 水精軸」*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一八「レオパルヂの隣にあった黄表子(キベウシ)の日記 ...
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