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  11. 春日大社
日本大百科全書(ニッポニカ)
春日大社
かすがたいしゃ

奈良市春日野(かすがの)町に鎮座。第一殿に武甕槌命(たけみかづちのみこと)、第二殿に経津主命(ふつぬしのみこと)、第三殿に天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第四殿に比売神(ひめかみ)の4柱を祀(まつ)っている。鎮座地は御蓋山(みかさやま)(三笠山)の麓(ふもと)で、ナギ、アシビ、サカキなどの深い樹叢(じゅそう)に囲まれた浄域となっている。当大社は、710年(和銅3)都が奈良に移されると、藤原不比等(ふひと)が、神代に功績のあった、また同氏が氏神として崇(あが)める常陸(ひたち)(茨城県)鹿島(かしま)神宮の武甕槌命を、都の東方、御蓋山の頂上浮雲峰(うきぐものみね)に祀り、国土安穏、国民繁栄を祈ったのが、その始まりといわれている。765年(天平神護1)には鹿島神宮の封戸(ふこ)の一部を春日神に寄進し、祭祀(さいし)にあてている。この方式は、関東に多い鹿島御子(みこ)神社の草創期当初と同様である。称徳(しょうとく)天皇の768年(神護景雲2)11月9日、現在の地に社殿、瑞垣(みずがき)、鳥居を造営し、下総(しもうさ)(千葉県)香取(かとり)神宮の経津主命、河内(かわち)(大阪府)枚岡(ひらおか)神社の天児屋根命・比売神の3柱の大神をともに祀り、四社明神として崇め奉ったのである。『三代実録(さんだいじつろく)』の元慶(がんぎょう)8年(884)の条によると、朝廷より琴の奉献があり、これは、768年に寄進したものが破損したためであると記されている。創建以来、朝野の厚い崇敬が寄せられ、一条(いちじょう)天皇989年(永祚1)2月22日の行幸をはじめ、行幸・御幸三十余度を数える。当然のことながら藤原氏一門の崇敬は厚く、また衆庶の参拝も数多く、折々の祈願、慶祝、報賽(ほうさい)には、種々の神宝、調度、灯籠(とうろう)の寄進があり、とくに奉納された灯籠の数はおびただしく、春日の万灯籠と称されている。『延喜式神名帳(えんぎしきしんめいちょう)』には春日祭神4座が名神(みょうじん)大社に列し、官幣にあずかっている。神仏習合思想の発展とともに春日大明神の霊験(れいげん)や縁起(えんぎ)が説かれるようになり、伊勢(いせ)神宮、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)と並んで三社といわれ、広く信仰されるに至った。春日信仰は、春日曼荼羅(まんだら)、三社託宣、『春日権現霊験記(かすがごんげんれいげんき)』などに表現されており、全国至る所に春日社の分社が創祀(そうし)され、現在その数は3000社を超えるといわれている。とくに都の近くに分祀した、長岡京の大原野(おおはらの)神社、平安京の吉田神社は、いずれも官社に列している。国史上にも当社に関する記載は数多い。おもなものとして、官社二十二社の一に列したこと、春日祭を2月と11月上の申(さる)の日と定めたこと、斎女(さいじょ)の制をとったこと、神階が正一位となったことなどがあり、とくに興福寺の僧徒と春日社の神人(じにん)が、春日の神木を奉じて強訴(ごうそ)したことは歴史的に名高い。鎌倉時代になると、将軍源頼経(よりつね)は鎌倉に春日社を分祀している。明治維新の神仏分離令により興福寺の支配を離れ、官幣大社となる。1946年(昭和21)春日神社を春日大社と改称した。
[落合偉洲]

境内・建築

春日山原生林(特別天然記念物)を含む100万平方メートルの神域は動植物の宝庫である。境内に遊ぶ1000頭以上の神鹿(しんろく)(国の天然記念物)は名高く、これは、祭神武甕槌命が鹿島から御蓋山に遷座のときに乗ってきた白鹿が繁殖したものと伝え、神鹿として創建以来保護されている。ちなみに鹿島神宮の境内においても神鹿が飼われている。春日大社の本殿はとくに春日造(づくり)と称され、現在の本殿は1863年(文久3)に再建されたもので、国宝となっている。そのほか、一の鳥居(春日鳥居)、車舎(くるまやどり)、廻廊(かいろう)、幣殿などの諸建築物は国の重要文化財に指定されている。参道には2000の石灯籠、廻廊に1000の釣灯籠があり、もっとも古いものは1038年(長暦2)藤原頼通(よりみち)寄進のものと伝えられる。江戸末期までは各灯籠は毎夜ともされていたが、現在は2月の節分と8月14、15日に万灯籠としてすべてに火がともされる。なお、境内には、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀る若宮神社のほか、榎本(えのもと)神社、本宮(ほんぐう)神社、紀伊神社、水谷(みずや)神社の合計5社の摂社と、手力雄(たぢからお)神社をはじめとする41社の境内末社が祀られている。また境外末社として、高山(こうぜん)神社をはじめ15社が祀られている。若宮神社の祭神は本社の御子神(みこがみ)にあたり、社殿は本社と同規模で、国の重要文化財となっている。1998年(平成10)には、世界遺産の文化遺産として登録された(世界文化遺産。奈良の文化財は東大寺など8社寺等が一括登録されている)。
[落合偉洲]

祭礼

例祭の春日祭は、明治以降に3月13日と定められ、現在に至っているが、勅使参向のもと厳粛に奉仕されており、加茂(かも)、石清水とともに三勅祭といわれている。また3月15日に御田植(おたうえ)祭が行われる。この祭は、第78代二条(にじょう)天皇の1163年(長寛1)正月申の日に始められたと伝えられている。摂社若宮神社の例祭「おん祭」(春日若宮おん祭)はとくに有名で、御旅所(おたびしょ)に神霊を奉遷し、神楽(かぐら)、舞楽、細男(せいのお)、田楽(でんがく)、猿楽(さるがく)、能、相撲(すもう)など多彩な内容と伝統ある神事芸能が奉納される。
[落合偉洲]

神宝

藤原氏一門、武家、庶民に至るまでその崇敬を物語る社宝は多い。とくに平安時代の工芸の粋を尽くした本宮・若宮の御料古神宝類、平安・鎌倉・南北朝時代にわたる刀剣・甲冑(かっちゅう)の優品、春日曼荼羅(まんだら)、舞楽面、絵巻、文書類など国宝、国重要文化財に指定されるものも多く、それらは宝物殿に収蔵・展観されている。
[落合偉洲]

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興福寺(国史大辞典)
奈良市登大路町にある法相宗大本山。南都七大寺の一つ。寺伝では「こうぶくじ」という。縁起によると、天智天皇八年(六六九)藤原鎌足の死去に際し、妻の鏡女王が鎌足の念持仏の釈迦丈六像などを祀る伽藍をその山階(山科)邸に設けたのに始まり(山階寺)、その子不比等によって藤原京の厩坂に移遷(厩坂寺)
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法隆寺(日本大百科全書(ニッポニカ))
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飛鳥寺(改訂新版・世界大百科事典)
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慈恩寺(国史大辞典)
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出羽三山神社(日本大百科全書(ニッポニカ))
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香取神宮(国史大辞典)
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1. 春日大社画像
日本大百科全書
明治維新の神仏分離令により興福寺の支配を離れ、官幣大社となる。1946年(昭和21)春日神社を春日大社と改称した。落合偉洲境内・建築春日山原生林(特別天然記念物 ...
2. 春日大社[百科マルチメディア]画像
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3. 春日大社
世界大百科事典
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4. かすが‐たいしゃ【春日大社】地図
デジタル大辞泉
奈良市春日野町にある神社。旧官幣大社。祭神は武甕槌命(たけみかづちのみこと)(第一殿)・経津主命(ふつぬしのみこと)(第二殿)・天児屋根命(あまのこやねのみこと ...
5. かすが‐たいしゃ【春日大社】
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奈良市春日野町、春日山の西側のふもとにある神社。旧官幣大社。祭神は武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこ ...
6. かすがたいしゃ【春日大社】
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7. かすがたいしゃ【春日大社】奈良県:奈良市/奈良公園地区
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8. 春日大社
デジタル大辞泉プラス
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9. Kasuga Shrine 【春日大社】
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Shinto shrine in the city of Nara; dedicated to the four deities of three shrine ...
10. 裾金物[図版]画像
国史大辞典
櫛引八幡宮の鎧の枝菊裾金物 菊の丸裾金物 竜胆の裾金物 梅枝の裾金物 牡丹の裾金物 竹に雀の裾金物 春日大社の鎧の裾金物 (c)Yoshikawa kobunk ...
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12. 外取と内取の高紐[図版]画像
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13. ka・su・ga・my・cin
ランダムハウス英和
ed.)(1989))[放線菌 Streptomyces kasugaensis より.奈良県の春日大社の土壌中に発見されたことから] ...
15. あおむら【粟生村】大阪府:箕面市地図
日本歴史地名大系
平安末期、垂水東牧は藤原一門の氏神奈良春日社に寄進され(寿永三年二月一八日「後白河院庁下文案」春日大社文書)、近衛家を本所とする春日社領庄園になり、鎌倉時代の粟 ...
16. あきしのでら【秋篠寺】奈良県:奈良市/秋篠・富雄地区/秋篠村・本郷村
日本歴史地名大系
ことができる。「興福寺官務牒疏」には「僧宇十六坊」とあり、寛永九年(一六三二)の秋篠寺書上(春日大社文書)には「光仁天皇御勅願、秋篠寺、寺領百石」として「本堂、 ...
17. あきじんじゃ【阿紀神社】奈良県:宇陀郡/大宇陀町/迫間村
日本歴史地名大系
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18. あさじ‐が‐はら[あさぢ:]【浅茅原】
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19. あさじがはら【浅茅ヶ原】奈良県:奈良市/奈良公園地区/春日野
日本歴史地名大系
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20. あずさゆみ【梓弓】
国史大辞典
弓壱佰張」のうち、梓弓は八十四張を算し、遺品は正倉院中倉に三張、法隆寺伝来に一張、他に奈良の春日大社や大阪の壺井八幡宮などに伝えられる。 (鈴木 敬三)  ...
21. あとべむら【跡部村】兵庫県:三木市
日本歴史地名大系
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22. あなふきじんじゃ【穴吹神社】奈良県:奈良市/都南地区/古市村
日本歴史地名大系
旧領主伊賀藤堂家の庇護のもとに、貞享二年(一六八五)再建された。この間、藤堂家祈願所となり、春日大社巫職であった横井村(現奈良市)の八島家が神職として奉祀、祭祀 ...
23. あぶらのこうじ-たかなお【油小路隆董】
日本人名大辞典
1月12日生まれ。明治天皇に侍従としてつかえ,宮中勤番をへて明治16年殿掌となる。賀茂葵祭,春日大社,男山八幡宮などへの勅使,殿掌取締をつとめた。伯爵。明治41 ...
24. あまがさき【尼崎】兵庫県:尼崎市
日本歴史地名大系
経閣文庫蔵東福寺文書)、応永二五年(一四一八)には興福寺塔婆(同年六月二〇日「室町幕府過書」春日大社文書)などの材木が当地を経由して運ばれていった。材木流通に際 ...
25. あめのこやねのみこと【天児屋命】
国史大辞典
世紀の半ば以降有力神化し、中臣鎌足以後は藤原氏の祖神として重視された。枚岡(ひらおか)神社・春日大社・大原野神社・吉田神社などの祭神としてまつられる。 (上田  ...
26. あん【案】
国史大辞典
二層にこしらえた中取(なかとり)案などの各種がある。神事用は、多く白木作りであり、黒木を結んだままの結案(春日大社では黒木の御棚という)もあるが、禁中用は、漆塗 ...
27. あん【案】 : 案/(一)
国史大辞典
二層にこしらえた中取(なかとり)案などの各種がある。神事用は、多く白木作りであり、黒木を結んだままの結案(春日大社では黒木の御棚という)もあるが、禁中用は、漆塗 ...
28. あんみょうじ【安明寺】奈良県:生駒郡/平群町/安明寺村
日本歴史地名大系
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29. いかるがのしょう【鵤庄】兵庫県:揖保郡/太子町
日本歴史地名大系
その後平盛時に下司職を譲り、武家がそれを任命したため法隆寺が補任権を主張した(同年八月三日「法隆寺牒」春日大社文書)。「古今一陽集」によると、建長年中(一二四九 ...
30. いけだごう【池田郷】大阪府:和泉市/池田下村
日本歴史地名大系
この紛争の最中の建暦三年九月、当郷から春日社への年貢米算用状が提出されている(「池田郷所当米結解状」春日大社文書)。後欠なので一部だが、郷内の垣里名・守清名・犬 ...
31. いさいぐん【以西郡】徳島県:阿波国
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いては史料を欠くが、以西郡の史料上の確実な初見は元久元年(一二〇四)九月日の富田庄立券状案(春日大社文書)で、「在同以西郡、津田嶋」とみえることから、すでに鎌倉 ...
32. いさがわ【率川】奈良県:奈良市/奈良公園地区
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春日山中、春日大社東南紀伊社の南渓に発して西流、蓬莱池(鷺池)・荒池を経て猿沢池南辺を過ぎ、現在は暗渠となって三条通の南を平行して市街地を貫流、大安寺町西方で佐 ...
33. いしかわぐん【石川郡】大阪府:河内国
日本歴史地名大系
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34. いしどうろう【石燈籠】
国史大辞典
後期では奈良市興福寺中金堂前と五重塔前にそれぞれ基礎のみが残存する。平安時代では後期のものに奈良市春日大社柚ノ木石燈籠があるばかりである。神仏習合のわが国では本 ...
35. いしまるむら【石丸村】大阪府:箕面市地図
日本歴史地名大系
豊島郡に属し、萱野郷一一ヵ村の一。元暦元年(一一八四)九月日の摂津国垂水西牧萱野郷百姓等解(春日大社文書)に「石丸名」がみえる。慶長一〇年(一六〇五)の摂津国絵 ...
36. いせしんとう【伊勢神道】
国史大辞典
宮の所領の拡大へと向かっていった。摂関政治のもとで国家的な祭祀の中心に位置していた伊勢神宮と春日大社のほかに、八幡宮や熊野神社の信仰が活発になる中で、変化を余儀 ...
37. いそのかみじんぐう【石上神宮】奈良県:天理市/丹波市地区/布留村
日本歴史地名大系
領主たる興福寺が春日社造用木に徴することに対して伐採を許さぬ態度を示した(年未詳八月二九日「宮本訴状写」春日大社文書)。物部氏の流れを引くと伝える氏人は当社を中 ...
38. いちのす【一洲】兵庫県:尼崎市/旧川辺郡地区
日本歴史地名大系
)。また南北朝時代には奈良興福寺造営料所にもなっていた(貞治五年八月一七日「二条良基長者宣」春日大社文書)。 ...
39. 一刀彫
世界大百科事典
一位彫(いちいぼり)も〈飛驒の一刀彫〉と呼ぶ。奈良人形は江戸時代初期,岡野平右衛門(松寿)が春日大社の祭礼に用いる人形の彫物をもとに始めたといわれる。題材を多く ...
40. 厳島神社
デジタル大辞泉プラス
経津主命(ふつぬしのかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)。境内にある春日大社本殿は室町時代の建築で、国の重要文化財に指定。 2015年 ...
41. いといじんじゃ【糸井神社】奈良県:磯城郡/川西町/結崎村
日本歴史地名大系
中心に存在したので(興福寺雑役免帳)、当社との関係はわからない。建保三年(一二一五)の春日御社造替并御遷宮記(春日大社文書)によると、この年造り替えられた奈良春 ...
43. いなべじんじゃ【猪名部神社】三重県:員弁郡/東員町/北大社村
日本歴史地名大系
が、現在はその一基前方後円墳の上に社殿が建ち、円墳一基が残っている。明治四二年(一九〇九)に春日大社・船着大神・住吉大神などを合祀した。式内社猪名部神社の位置に ...
44. いぬおい‐ぼう[いぬおひ:]【犬追棒】
日本国語大辞典
〔名〕近世、奈良の春日大社の神鹿(しんろく)の分娩期に、生まれてくる子鹿を害する犬を追い払うのに用いる棒。*俳諧・新季寄〔1802〕四月「犬狩 犬待 犬番 犬追 ...
45. いぬかみのしょう【犬上庄】滋賀県:彦根市/旧犬上郡地区
日本歴史地名大系
責取り、庄民男女七人を搦め取り、当庄を収公したと訴えている(同年一二月二一日「興福寺解状案」春日大社文書)。近衛家は当庄の庄務権(領家職)をもっておらず、建長五 ...
46. いまにしもんじょ【今西文書】
国史大辞典
大阪府豊中市の今西春定の所蔵にかかる文書。今西氏は春日大社社家千鳥家の支流で、代々同社領摂津国垂水西牧の目代として現地にあり、現在の吹田市・豊中市にまたがる当 ...
47. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 316ページ
日本古典文学全集
正す」(日葡辞書)。邪な心。釈明する。天皇。親密な関係。『蜀志』「諸葛亮伝」などによる。心構え。春日大社(奈良市春日野町)。武甕槌命(常陸国鹿島明神)・経津主命 ...
48. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 350ページ
日本古典文学全集
防ぐ者。谷間。号令や合図に用いる法螺貝と鉦。勢いよく追い立てる。たしかなことだ。逆接の接続詞。春日大社の鹿は神の使いであり、これを殺した者は大垣の罪に処せられた ...
49. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 363ページ
日本古典文学全集
掛ける。「掻き捜す」は、掻きまわして目当てのものを捜すこと。筆の「芯」から「親身」を引き出す。春日大社前で売られていた菓子。もとは玄米の粉をむした皮に味噌餡をい ...
50. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 426ページ
日本古典文学全集
日の出前にたなびく。「初瀬山をのへの鐘のあけがたに花より白む横雲の空」(秋篠月清集)。大和国添上郡にある山。春日大社の背後に位置する。夜明けを告げる鐘。縁の発端 ...
51. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 455ページ
日本古典文学全集
本作の作文のことを言い、それが「青き」(未熟である)の意。恵みを受ける意か。用字は底本どおり。伊勢神宮・春日大社・石清水八幡宮を三社という。「三社 伊勢。石清水 ...
52. いわしみず‐はちまんぐう[いはしみづ:]【石清水八幡宮】
日本国語大辞典
伊勢神宮とともに二所宗廟(にしょそうびょう)として、朝廷や武家の信仰を集め、また、伊勢神宮、春日大社とともに三社託宣中の神という。宇佐八幡、筥崎(はこざき)八幡 ...
「春日大社」の情報だけではなく、「春日大社」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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