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  11. 宇治大納言物語

宇治大納言物語

ジャパンナレッジで閲覧できる『宇治大納言物語』の国史大辞典のサンプルページ

宇治大納言物語
うじだいなごんものがたり

(一)

宇治大納言隆国が書いたと伝えられる散佚した物語。書名や内容の一部分が、中世の諸書に散見するので、そのころまでは伝存されていたのであろう。内容は説話的なもので、宮廷の和歌の話や、仏教説話などをふくんでいたらしい。現存の『今昔物語集』『打聞集』『古本説話集』『宇治拾遺物語』『小世継』などの共通祖本もしくはそれに近い伝承上の位置を占めていたと推定されている。

(二)

『今昔物語集』の作者を隆国とする誤認から、『今昔物語集』の別名とされた場合がある。

(三)

『世継物語』『小世継』『雑々集』などと同系の、いわばその異本的な位置にある中世の説話集。王朝の物語や説話集から五十四話をとっている。鎌倉時代の成立と見なされているが、原形の成立はさらに早いかも知れない。天明六年(一七八六)の刊本三巻がある。

(四)

『続群書類従』所収の『宇治大納言物語』なるものは『苔の衣』第三巻である。
[参考文献]
河内山清彦「宇治大納言物語の潮流」(『言語と文芸』四九)、小内一明「小世継物語伝本考―宇治大納言系統の成立―」(『大東文化大学紀要』文学部七)
(西尾 光一)
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宇治大納言物語の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 45
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検索コンテンツ
1. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】
デジタル大辞泉
〓平安後期の説話集。宇治大納言源隆国編。11世紀後半の成立。現存していないが、今昔物語と深い関連があったと推定される。  ...
2. うじだいなごんものがたり[うぢダイナゴンものがたり]【宇治大納言物語】
日本国語大辞典
〔一〕宇治大納言源隆国編著の説話集。一一世紀後半の成立。現存しないが、「今昔物語集」「古本説話集」「宇治拾遺物語」などに影響をもたらしたと推定される。〔二〕「宇 ...
3. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】
国史大辞典
の刊本三巻がある。 (四) 『続群書類従』所収の『宇治大納言物語』なるものは『苔の衣』第三巻である。 [参考文献]河内山清彦「宇治大納言物語の潮流」(『言語と文 ...
4. 宇治大納言物語(うじだいなごんものがたり)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1200ページ ...
5. 宇治拾遺物語
日本大百科全書
その内容には鋭い人間批評や風刺、皮肉がきいているものも少なくなく、味わい深い作品である。散逸した『宇治大納言物語』(成立不詳)の影響の下に成立したと考えられ、『 ...
6. 宇治拾遺物語
世界大百科事典
隆国(源隆国)編,またはそれに取捨を加えたものとされてきたことからの称らしく,中世には《宇治大納言物語》と異称されたこともあった。197話の長短編説話を集録し, ...
7. 宇治拾遺物語 23ページ
日本古典文学全集
宇治拾遺物語 序 世に宇治大納言物語といふ物あり。この大納言は隆国といふ人なり。西宮殿の孫、俊賢大納言の第二の男なり。年たかうなりては、暑さをわびて暇を申して、 ...
8. 宇治拾遺物語 24ページ
日本古典文学全集
天皇に近侍する中務省の従五位下相当の官職で、唐名が「拾遺」。『宇治大納言物語』をさす。侍従を拾遺ともいうので。「俊貞」のもとに伝存していた物語(宇治大納言物語) ...
9. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】 : 宇治大納言物語/(四)
国史大辞典
(四) 『続群書類従』所収の『宇治大納言物語』なるものは『苔の衣』第三巻である。  ...
10. 栄花物語 476ページ
日本古典文学全集
事ヲ諸人聞キ継テ、弥ヨ詣ル事道隙無シ」とある。和泉式部。『和泉式部続集』『古本説話集』『宇治大納言物語』にもみえる。牛仏の肖像。『左経記』『今昔物語集』も、牛仏 ...
11. かくゆう【覚〓
国史大辞典
高位の僧で画事にも詳しい。天喜元年(一〇五三)生まれる。父は源隆国で宇治大納言と称し、『宇治大納言物語』の作者。覚猷は宇治大僧正覚円(関白藤原頼通の子)の弟子で ...
12. 甲子夜話三篇 1 237ページ
東洋文庫
平仲は平貞文が字也。儒者になれば、字とて名を付こと有り。氏の片字を敢て付く也。『河海抄』に、『宇治大納言物語』云。貞文ある女の許に行て、泣まねをして硯の水を懐に ...
13. ぐんしょるいじゅう【群書類従】
国史大辞典
物語部 五〇一 伊勢物語 五〇二 松浦物語 五〇三 唐物語 五〇四 堤中納言物語 五〇五 宇治大納言物語 五〇六 忍音物語 五〇七 岩屋能草紙・いはやのさうし〔 ...
14. 講談落語今昔譚 22ページ
東洋文庫
度を以て、往来の人を誰彼となく、呼集めては様々の物語をさせ、これを一々草子に物されたのが宇治大納言物語で、その後今昔物語、宇治拾遺物語等も出るに至ったを、落語の ...
15. 講談落語今昔譚 2ページ
東洋文庫
51浮世節 314雨後の残月 186宇治拾遺物語 22宇治拾遺物語披講 82宇治新孝 136宇治大納言物語 22後ろ幕 180,232臼井六郎復讐談 243宇田 ...
16. 国文学全史 2 平安朝篇 132ページ
東洋文庫
後にあらざるか、必ずしもこれを否と断ずべからず。なお古来種々の説を立つるものあり。短篇の宇治大納言物語〔小世継とも称するもの〕には、源氏は父為時が作りたるものに ...
17. 国文学全史 2 平安朝篇 212ページ
東洋文庫
まず今昔物語を説くべし。今昔物語は章毎に「今は昔」の句を以て起したれば、この称あり、一に宇治大納言物語という。すべて三十一巻、今その数巻を開く。天竺、和漢に渉り ...
18. 国文学全史 2 平安朝篇 214ページ
東洋文庫
を省き、 恐まに文章を変じて、当時の通俗体としたれば、到底もとの面影を見るべからず。別に宇治大納言物語とて、三巻〔或いは合せて一巻〕のものあり、これは小世継と称 ...
19. 国文学全史 2 平安朝篇 221ページ
東洋文庫
昭和四六年刊)。平安末期の『七大寺巡礼私記』以下に見える「宇治大納言物語」 等の名称が『今昔物語集』を指すものと見るのは、同内容の説話を含む『宇治大納言物語』と ...
20. 国文学全史 2 平安朝篇 228ページ
東洋文庫
平安末より南北朝にかけての諸書に、「大納言物語」「宇治大納言物語」「宇治物語」等の書名が記され、快文がある。これらがすべて隆国の『宇治大納言物語』を指すものと即 ...
21. 国文学全史 2 平安朝篇 13ページ
東洋文庫
239,258 】1283伊予部馬養段富門院大輔11481【332 う右近『宇治大納言物語』歌合の歌論一の研究一の内容研究一の本文研究右大臣百首r歌 ...
22. こけのころも【苔の衣】
国史大辞典
刊本には『尊経閣叢刊』所収の複製版と『古典文庫』八一・八三(久曾神昇校訂)がある。なお巻三は『宇治大納言物語』として『続群書類従』物語部に所収。 [参考文献]黒 ...
23. 古今著聞集
世界大百科事典
橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。20巻。序において,編者みずから本書を《宇治大納言物語》《江談抄》を継承するものとして位置づけ,〈実録 ...
24. 古本説話集
世界大百科事典
これは,これらの書物が直接,間接に源隆国《宇治大納言物語》を編纂資料としていると考えることによって説明される。現在ではすでに散逸してしまった《宇治大納言物語》の ...
25. こほんせつわしゅう【古本説話集】
国史大辞典
が詳しく描出されている。文体は王朝の物語文学に近い和文脈であり、内容は散佚した源隆国の『宇治大納言物語』の系統をひくものと推測されている。長く埋もれていたが、昭 ...
26. 今昔物語集
世界大百科事典
んぼう)に籠り,往来の諸人の昔物語を記録したものが《宇治大納言物語》であり,増補されて世に行われている,とある。従来は,この《宇治大納言物語》が本書と同一視され ...
27. 今昔物語集 256ページ
日本古典文学全集
)までの典拠は未詳。ただし、『扶桑蒙求私注』所引「宇治記」は同文的同語。あるいは、散逸『宇治大納言物語』が典拠か。なお、『小右記』目録下第二十「御悩事」の項(寛 ...
28. 今昔物語集 262ページ
日本古典文学全集
照曜す」とする。本段および次の第四段の典拠は未詳。ただし、『宇治拾遺』、異本『紫明抄』所引『宇治大納言物語』は同文的同話。それらの共同母胎となる資料によるか。→ ...
29. 今昔物語集 27ページ
日本古典文学全集
巻』の奥書に「是ハ宇治ノ大納言ノ物語ニ見ヘタリ」とあるのを勘案すると、本話の出典は散佚『宇治大納言物語』である可能性が高い。 「天㺃」「天狗」(→仏教)に当てた ...
30. 今昔物語集 6 本朝部 290ページ
東洋文庫
隆国の手になる説話集(今は失われてしまった『宇治大納言物語』)の存在は、むしろしだいに確実視されてきており、たとえば、平安末から鎌倉・室町にかけての諸文献に散見 ...
31. 今昔物語集 6 本朝部 291ページ
東洋文庫
在の可能性を増大させこそすれ、決して減少させるものではない。しかも、諸文献が『宇治大納言物語』として伝える逸文が、『今昔』『梅沢本古本説話集』あるいは『宇治拾遺 ...
32. 新猿楽記 404ページ
東洋文庫
衣物語』(杢ハ九-七六)新立荘園停止、記録荘園券契所設置。成尋阿闍梨入唐。源隆国没す。『宇治大納言物語』原型本。 ...
33. 十訓抄 383ページ
日本古典文学全集
権中納言に任官。源隆国(一〇〇四~七七)。平安後期の公卿。俊賢の子。正二位、権大納言。散佚説話集『宇治大納言物語』の編者とも。隆国は治暦三年(一〇六七)二月六日 ...
34. 説話文学
世界大百科事典
この系譜につながる仮名文表記の画期的作品が,11世紀後半に成立した源隆国(たかくに)撰の《宇治大納言物語》である。本朝世俗説話を主体に広範な説話を集録し,後代作 ...
35. せつわぶんがく【説話文学】
国史大辞典
収めるが、そのうち八十余話は『今昔物語集』と同文に近い説話である。これは、両書が源隆国の『宇治大納言物語』(散佚)によるところが大きかったためともいわれるが、同 ...
36. 是害房絵詞
世界大百科事典
長寺(大阪府南河内郡磯長村にあった寺か)において,《宇治大納言物語》に取材し,童幼教化のために作成されたものという。ただし《宇治大納言物語》は散逸して明確ではな ...
37. 日本霊異記 251ページ
東洋文庫
紀家怪異実録(現存しない)、善家秘記(現存しない)、大和物語、三宝絵詞、日本往生極楽記、本朝法華験記、宇治大納言物語(現存しない)、江談抄、狐媚記、本朝神仙伝、 ...
38. 俳諧集 356ページ
日本古典文学全集
二度たいて聞き(嗅ぎ)わける。雑。ここでは『宇治拾遺物語』(編者未詳)。序には、散佚した『宇治大納言物語』の編者源隆国が宇治平等院南泉坊で人々を呼び集めて聞き書 ...
39. 源隆国
日本大百科全書
南泉坊で往来の人々に物語を語らせ、これを書き留めて説話集をつくったという。この作品は伝存しないが、『宇治大納言物語』として諸書に逸文がみえる。『今昔(こんじゃく ...
40. 源隆国
世界大百科事典
)は特に有名。《宇治拾遺物語》序に《宇治大納言物語》(原本不詳)の作者と伝える。《今昔物語集》の撰者ともいわれるが不明。黒板 伸夫 源宗国 宇治大納言物語 今昔 ...
41. みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
デジタル大辞泉
宇治大納言。皇后宮大夫・権大納言となり、後一条天皇から白河天皇まで5代に仕えた。説話集「宇治大納言物語」を編著したという。  ...
42. みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
日本国語大辞典
のち病を得て出家。「後拾遺集」以下の勅撰集に六首ほど入集。学才にすぐれ、仏教に通じ、散逸した「宇治大納言物語」の撰者ともいわれる。寛弘元〜承保四年(一〇〇四〜七 ...
43. みなもとのたかくに【源隆国】
国史大辞典
の人から説話をききとったという。現存の『宇治拾遺物語』は隆国作ではなく、隆国は散逸した『宇治大納言物語』を作ったと考えられている。『後拾遺和歌集』以下の勅撰集に ...
44. みなもとの-たかくに【源隆国】
日本人名大辞典
治暦3年(1067)権(ごんの)大納言。晩年に宇治の別荘にすみ,往来の人から諸国の奇談をきいて「宇治大納言物語」をあらわしたという。この書はのちの説話集の母体と ...
45. よつぎものがたり【世継物語】
日本国語大辞典
「大和物語」「枕草子」「栄花物語」などを典拠とし、「古本説話集」と関連する説話が多い。増補改編本に「宇治大納言物語」がある。小世継(こよつぎ)、小世継物語とも。 ...
「宇治大納言物語」の情報だけではなく、「宇治大納言物語」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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宇治拾遺物語(国史大辞典・新編 日本古典文学全集・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉時代の説話集。編者不詳。古写本・古活字本は二巻か、もしくはそれを更に四巻・八巻にわけてあるが、万治二年(一六五九)刊の流布本は十五巻。前者が本来の形であろう。建暦二年(一二一二)ころ成立の『古事談』から話を採っていることと
宇治大納言物語(国史大辞典)
宇治大納言隆国が書いたと伝えられる散佚した物語。書名や内容の一部分が、中世の諸書に散見するので、そのころまでは伝存されていたのであろう。内容は説話的なもので、宮廷の和歌の話や、仏教説話などをふくんでいたらしい。現存の『今昔物語集』『打聞集』『古本説話集』『宇治拾遺物語』『小世継』などの
覚猷(日本大百科全書・国史大辞典・世界大百科事典)
平安時代の僧で、俗称鳥羽僧正。大納言源隆国の第9子で本名顕智。園城寺の覚円に師事し出家。1081年(永保1)四天王寺別当職に任ぜられたが、94年(嘉保1)園城寺に戻り、1121年(保安2)法印大和尚位に叙せられる。31年(天承1)鳥羽離宮内の証金剛院別当に任ぜられ、ここに常住したために鳥羽僧正と俗称された。


「宇治大納言物語」は宇治拾遺物語に関連のある記事です。
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宇治大納言物語(国史大辞典)
宇治大納言隆国が書いたと伝えられる散佚した物語。書名や内容の一部分が、中世の諸書に散見するので、そのころまでは伝存されていたのであろう。内容は説話的なもので、宮廷の和歌の話や、仏教説話などをふくんでいたらしい。現存の『今昔物語集』『打聞集』『古本説話集』『宇治拾遺物語』『小世継』などの


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