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  11. ひ‐の‐き 【檜・檜木】

ひ‐の‐き 【檜・檜木】

ジャパンナレッジで閲覧できる『ひ‐の‐き 【檜・檜木】』の日本国語大辞典のサンプルページ

ひ‐の‐き 【檜・檜木】

解説・用例

〔名〕

(1)ヒノキ科の常緑高木。日本特産で、本州の福島県以南、四国、九州の屋久島までの山地に生え、広く植林されている。高さ三〇〜四〇メートル、径一〜二メートルに達する。樹冠は鋭円錐形。樹皮は赤褐色で縦に裂け薄くはげる。葉は鱗片(りんぺん)状に小枝に密に対生。雌雄同株。春、枝端に花をつける。球果は径約一センチメートルの球形。木質で赤褐色を帯びる。種子はほぼ円形で左右に狭い翼がある。材は黄白色。緻密で光沢・芳香があり、耐久性に富み建築材として重用される。樹皮は屋根葺き、槇皮(まいはだ)に使用。庭園樹としても重用され、チャボヒバ、クジャクヒバなど多数の園芸品種がある。漢名に扁柏(へんぱく)・檜を当てるが誤用で、それぞれ、コノテガシワとイブキの漢名の一つ。学名はChamaecyparis obtusa

*常陸風土記〔717〜724頃〕行方「野の北に、櫟(いちひ)・柴(くぬぎ)・鶏頭樹(かへるでのき)・比之木(ヒノき)、往々森々(よりよりいよよか)に、自ら山林(はやし)を成せり」

*日本書紀〔720〕神代上(兼方本訓)「乃ち、鬚髯(ひけ)を抜きて散(あか)つ。即ち、杉(すきのき)に成る。又、胸の毛を抜き散つ。是檜(ヒノキ)に成る」

*新撰字鏡〔898〜901頃〕「檜 比乃木」

*古事談〔1212〜15頃〕一・後三条天皇御倹約事「御扇骨檜にて藍を塗て令〓持給けり」

*日葡辞書〔1603〜04〕「Finoqi (ヒノキ)〈訳〉糸杉に似た木」

*滑稽本・風来六部集〔1780〕飛だ噂の評「いかなる扁柏(ヒノキ)の上材木でも、初手から〓(かんな)は掛られず」

*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ヒノキ カマクラヒバ チャボヒバ」

(2)植物「あすなろ(翌檜)」の異名。

(3)植物「くろべ(黒檜)」の異名。

(4)植物「さわら(椹)」の異名。

語誌

(1)「ひばら(檜原)」「ひのくまがわ(檜隈川)」などの語があり、ヒの形が古い。

(2)精油を含み、発火に適した硬さであるため、木と木の摩擦で火を起こす際に重宝された。現在でも由緒ある神社の火きりの神事に用いられる。

(3)火の出やすい性質からヒノキ=火の木という語源説があるが、古代において、ヒノキの古語ヒには甲類の仮名が、火には乙類の仮名が用いられていたところから、否定されている。

方言

植物。

(1)あすなろ(翌檜)。ひのき岩手県下閉伊郡091千葉県長生郡287

(2)くろべ(黒檜)。ひのき栃木県西部198

(3)さわら(椹)。ひのき山形県西田川郡139

(4)ひば(檜葉)。ひのき盛岡†054青森県津軽071秋田県131

語源説

(1)ヒノキ(火木)の義。この木からは火を取りやすいところから〔和句解・日本釈名・和訓集説・箋注和名抄・雅言考・言元梯・名言通・紫門和語類集・本朝辞源=宇田甘冥〕。

(2)いくつにもヘグル(剥)ことができるところからヒはヘキの反〔名語記〕。

(3)ヒメハノキ(姫葉之木)の義〔日本語原学=林甕臣〕。

発音

〓シヌギ・シノギ〔津軽語彙〕ヒヌキ〔茨城・栃木・埼玉方言〕ヒヌギ〔岩手・仙台音韻〕ヘヌキ・ヘノキ〔埼玉方言〕

〓[0][ヒ]〓[ヒ]

辞書

字鏡・色葉・名義・下学・和玉・文明・伊京・明応・天正・饅頭・黒本・易林・日葡・書言・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

字鏡色葉名義下学和玉文明伊京明応天正饅頭黒本易林書言ヘボン

〓字鏡

〓色葉

檜木言海


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検索ヒット数 8347
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検索コンテンツ
1. 檜
字通
の舟 宅 かいたく 官邸。 寒 〓 ...
2. ひ【檜】
デジタル大辞泉
ヒノキの古名。 「真木栄(さ)く―の御門(みかど)」〈記・下・歌謡〉 ...
3. ひ【檜】
日本国語大辞典
〔名〕植物「ひのき()」の古名。*古事記〔712〕上「亦其の身に蘿(こけ)と(ひ)榲(すぎ)と生ひ」*日本書紀〔720〕継体七年九月・歌謡「真木さく 避(ヒ ...
4. ひ【桧】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕木の名。ヒノキの古名。  ...
5. 檜(ひ)
古事類苑
植物部 洋巻 第1巻 114ページ ...
6. ヒノキ
日本大百科全書
る。記紀など上代の文献からすでに数多くみられる。の林やの生えている原野を「原(ひはら)」といい、「鳴る神の音のみ聞きし巻向(まきむく)の原の山を今日見つ ...
7. ひ‐の‐き【檜/檜木】
デジタル大辞泉
ヒノキ科の常緑高木。山地に自生するが、多くは植林。高さ30~40メートル。樹皮は赤褐色で縦に裂け、小枝に鱗片(りんぺん)状の葉が密に対生する。4月ごろ、雄花と雌 ...
8. ひのき【檜】
国史大辞典
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9. 檜(ひのき)
古事類苑
植物部 洋巻 第1巻 114ページ ...
10. ひ‐の‐き【檜・檜木】
日本国語大辞典
チャボヒバ」(2)植物「あすなろ(翌)」の異名。(3)植物「くろべ(黒)」の異名。(4)植物「さわら(椹)」の異名。(1)「ひばら(原)」「ひのくまがわ( ...
11. ひのき【檜】[方言]
日本方言大辞典
植物(1)ひば(葉)。 盛岡※054御国通辞(服部武喬)1790頃 青森県津軽071青森県方言訛語(青森県庁)1908 秋田県131秋田の植物方言(水口清)1 ...
12. ひのき【檜】[標準語索引]
日本方言大辞典
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13. ヒノキ
世界大百科事典
用いられるが,総造りの日本家屋は最高のぜいたくに属する。天平時代以降の仏像には,ほとんどヒノキ材が用いられている。そのほか卓球のラケットなどの運動具にも供され ...
14. きそのはらかみむら【檜原上村】兵庫県:津名郡/津名町
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18. ひ‐あじろ【檜網代】
デジタル大辞泉
ヒノキの薄板を網代に編んだもの。また、それを用いた輿(こし)や女性用の駕籠(かご)。  ...
19. ひ‐あじろ【檜網代】
日本国語大辞典
〔名〕(ひのき)の薄板で網代に組んだもの。また、それを用いた輿(こし)や婦人用の駕籠(かご)。*大鏡〔12C前〕四・道兼「網代といふものをはりて、的のかたに ...
20. ひ-あふぎ【桧扇】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕ヒノキの薄い板を重ね、上部に絹糸を通してとじた扇。 平安時代から、束帯を着た時の笏の代わりに、衣冠や直衣を着た時に持ち、とじ糸は白で、親骨に藤の花や家紋 ...
21. ヒオウギ
日本大百科全書
アヤメ科の多年草。春に短い根茎から短剣状の葉を互生し、名のごとく扇形になり、ややねじれる性質がある。夏、葉の間から高さ約1メートルの茎を出し、頂上で分枝し、径5 ...
22. ひ‐おうぎ【檜扇】
デジタル大辞泉
1 ヒノキの細長い薄板を重ね、上端を糸で下端を要(かなめ)で留めた扇。近世の板の数は、公卿は25枚、殿上人は23枚、女子は39枚。男子のものは白木のままとするが ...
23. ひ‐おうぎ[‥あふぎ]【檜扇・射干】
日本国語大辞典
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24. ひおうぎ【檜扇】
数え方の辞典
▲本、▲面 ⇒扇  ...
25. 檜扇[図版]
国史大辞典
(c)Yoshikawa kobunkan Inc.  ...
26. ひおうぎ【檜扇】
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27. 檜扇(ひおうぎ)
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29. ひおうぎ‐あやめ【檜扇菖蒲】
デジタル大辞泉
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30. ひおうぎ‐あやめ[ひあふぎ‥]【檜扇菖蒲】
日本国語大辞典
〔名〕アヤメ科の多年草。北海道・本州中部以北の高層湿原に生える。花茎は高さ六〇センチメートルに達する。葉は長さ三〇〜六〇センチメートルの剣状、基部は紫紅色を帯び ...
31. ヒオウギガイ
日本大百科全書
軟体動物門二枚貝綱イタヤガイ科の二枚貝。房総半島以南、九州、中国沿岸に分布し、潮間帯の岩礁に足糸で付着している。殻長12.5センチメートル、殻高13センチメート ...
32. ひおうぎ‐がい【檜扇貝】
デジタル大辞泉
イタヤガイ科の二枚貝。海底の岩石に足糸(そくし)で固着する。貝殻は円形で、殻長9センチくらい。殻表に太い放射状の肋(ろく)があり、色彩は赤褐・紫・黄・橙色など個 ...
33. ひおうぎ‐がい[ひあふぎがひ]【檜扇貝】
日本国語大辞典
〔名〕イタヤガイ科の二枚貝。房総半島以南に分布し、潮下帯の水深二〇メートルまでの岩礁に足糸で付着する。殻長約一〇センチメートルの扇形の貝で、殻頂の左右に耳状突起 ...
34. ひおうぎ‐ずいせん[ひあふぎ‥]【檜扇水仙】
日本国語大辞典
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35. ひおうぎ‐らん[ひあふぎ‥]【檜扇蘭】
日本国語大辞典
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46. ひ‐がき【檜垣/菱垣】
デジタル大辞泉
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デジタル大辞泉
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48. ひ‐がき【檜垣・菱垣】
日本国語大辞典
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49. ひがき【檜垣】
日本国語大辞典
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50. ひ-がき【桧垣】
全文全訳古語辞典
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