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  10. 風日祈祭
国史大辞典

風日祈祭
かざひのみのまつり
伊勢神宮の両宮をはじめ別宮・摂社以下の諸社に、風雨の災害なく五穀が豊熟するよう祈る神事。従来四月十四日と七月四日とに執行されてきたのを、明治十三年(一八八〇)より五月十四日と八月四日とに改定された。五月十四日の祭儀には御幣(みてぐら)および御蓑(みみの)・御笠(みかさ)を、八月四日には御幣のみが供進される。しかし延暦のころには、四月の神衣(かんみそ)祭の当日の十四日に笠縫内人が御蓑と御笠とを供進し、ついで七月一日より八月三十日まで毎朝夕、日祈内人が宮司のたてまつる御幣を奉献して年穀の豊穣を祈ったが、延喜の時代には七月一ヵ月に集約され、さらに鎌倉時代初期には七月四日当日のみの神事となった。この祭を両宮ともに風日祈祭といい、また柏流神事とも呼んだ。一方、笠縫内人の奉仕した四月十四日の神事は御笠神事と称した(この二祭典の模様については、『皇太神宮年中行事』『氏経卿神事日次記』参照)。しかるにこの行事に日祈内人も関与するようになったので、寛正のころにはこの御笠神事もまた風日祈祭と呼ばれ今日に至っている。なお御幣は現今では正宮・別宮に供進のものは幹榊に白絹(五尺)と麻を、摂社以下には枝榊に白絹(三尺)と麻とを取り垂れたもの。御蓑・御笠はともに真菰(まこも)をもって奉製される。蓑や笠がこの祭に何故供進されるのかについて、荒木田経雅は『大神宮儀式解』二四の中で「蓑笠は(中略)風雨を防ぐ具なれば、それを奉りて悪風雨無からんことを祈るなり」といっているが、むしろ苗を植えたあとに蓑笠を用いるほどの適度の雨を降らせて下さるようにとの一種の予祝行事と考えるべきではなかろうか。また神衣祭との関係について『神宮要綱』には「蓑笠を供進することは神宮に最も深き縁由を有する行事で、或は当初は神御衣奉納行事の一部たりしやも知るべからず」とある。
(鈴木 義一)
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1. かざひのみ‐の‐まつり【風日祈祭】
日本国語大辞典
祈る祭。五月一四日と八月四日に行なう。*神宮雑例集〔1202〜10頃〕「年中行事、四月四日。風日祈祭事、大司下〓行祭物 ...
2. かざひのみのまつり【風日祈祭】
国史大辞典
延喜の時代には七月一ヵ月に集約され、さらに鎌倉時代初期には七月四日当日のみの神事となった。この祭を両宮ともに風日祈祭といい、また柏流神事とも呼んだ。一方、笠縫内 ...
3. 風日祈祭(かざひのみのまつり)
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 499ページ ...
4. 風日祈祭【併入】 (見出し語:祭)
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 499ページ ...
5. いせじんぐう【伊勢神宮】三重県:伊勢市
日本歴史地名大系
「神宮雑例集」の年中行事に、四月の行事として「四日、風日祈祭事」の一項があり、さらに一四日御笠神事について「内宮風御社祭事日祈内人申詔刀」とみえる。七月には「四 ...
6. いわたのみくりや(いわたのみその)【岩田御厨(岩田御園)】三重県:四日市市/北部地区
日本歴史地名大系
上分は三石であった。永仁年間(一二九三―九九)に外宮の別宮風宮の風日祈祭料所として上分二一石が寄進され、外宮領となった(応永二四年五月日「風日祈祭饗役料所雑掌徳 ...
7. かしわ‐ながし[かしは‥]【〓流・柏流】
日本国語大辞典
」*和訓栞〔1777〜1862〕「かしはながし 風日祈祭にみつな柏を流して吉凶を占問事あり此を柏流といふ」カシワナ ...
8. みかさ の 神事(しんじ)
日本国語大辞典
四月一四日に行なわれた祭儀。幣帛と蓑と笠とを供えて、風雨による災害がないように祈るもの。現在は五月一四日の風日祈祭として続けられている。*皇太神宮年中行事〔11 ...
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祇園祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
京都市東山区祇園町に所在する八坂(やさか)神社の祭礼。毎年7月17日から24日まで行われる。以前は祇園会(え)あるいは祇園御霊会(ごりょうえ)ともいった。東京の神田祭、大阪の天神祭とともに三大祭に数えられている。起源は、平安時代の869年(貞観11)に全国に疫病が流行したため
(日本大百科全書(ニッポニカ))
一般に公的でめでたい祝いの宗教的儀式、つまり祝祭を意味する。多くの人を集め、酒や食料が大量に消費されることも多い。そこから「お祭り騒ぎ」などの表現も出てくる。本来は宗教的行為であるが、単に多くの人を集め、にぎやかさや華やかさが強調されて宗教的意味がなくなると、「港祭」とか商店街の「○○祭」
管絃祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
神事には往々にして管絃を奉奏することが行われるが、とくにその規模を大きくして神輿(みこし)を船中に奉安し、管絃を吹奏して神霊をなぐさめる神事。広島県廿日市(はつかいち)市宮島町の厳島(いつくしま)神社、福井県敦賀(つるが)市の金崎宮(かねがさきぐう)などで行われている。
忌籠祭(改訂新版・世界大百科事典)
斎籠祭,居籠祭とも記す。祭りの執行に際して,神職など祭りに直接関与する者は外部との関係を絶ち,神霊を迎えることができる心身になるために,特定の期間・場所で心身を慎む。これが氏子全員に課せられている祭りをとくに忌籠祭という。
悪態祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
集まった群衆が互いに悪口を言い合うことが特徴の祭礼。悪口(あっこう)祭、悪たれ祭、喧嘩(けんか)祭などともいう。相手を言い負かせば幸運を得るとしたことに基づくらしいが、年頭の祭りに多く、もと年占(としうら)の意味が濃かったようである。
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神衣祭(改訂新版・世界大百科事典)
伊勢神宮恒例大祭の一つで,皇大神宮および荒祭宮に和妙(絹),荒妙(麻)の御衣を奉る祭り。神祇令によれば,孟夏(4月),季秋(9月)の2回行われ,〈此れ神服部等,斎戒潔清にして,参河の赤引神調の糸を以て,神衣を織り作り,又麻績連等,麻を績みて敷和衣を織りて,神明に供す
鋤鍬祭(国史大辞典)
年頭にわが田に出て農事のさまをし、また屋内でも豊作を祈願する予祝行事は全国的に知られた習俗である。正月二日または四日の仕事初め、十一日のお田打、十五日のお田植などがこれである。地方によってその名称はさまざまであった。徳島県勝浦郡の農家ではこれを鋤鍬祭といった
高山祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
岐阜県高山市の春秋の祭り。高山市を南北に分け、南は山王社(日枝神社)の氏子、北は桜山八幡(八幡神社)の氏子になっている。日枝神社の祭りは4月14、15日で山王祭といい、八幡神社の祭りは10月9、10日(もとは旧暦9月14、15日)で八幡祭といった。高山祭(山王祭と八幡祭)の特色は
田神祭(国史大辞典)
村々の田神祭は、特設の社殿や恒例の日時に営まれたものではない。稲作の進行に従ってその折目ごとに一斉に行われた。農耕儀礼というのはこれらの諸祭儀のことであった。一年を通じてその主なものは、春耕作開始に先立っての神の迎え降ろしから、苗代播種(水口祭)、初田植(サビラキ)
船祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
飾りたてた船の出ることを特色とする祭りの総称。いちばん一般的な形は、神輿の渡御(お渡り)が海や川を渡るもので、神社から神霊を神輿に移し、さらに船に乗せて、町や集落を巡幸して氏子に恩寵を授ける。茨城県鹿島神宮の御船祭りや愛知県津島神社の津島祭りなど、各地に類例が多い
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