1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文学
  6. >
  7. 古典文学
  8. >
  9. 和歌
  10. >
  11. 歌論書
国史大辞典

歌論書
かろんしょ
歌に関して批評的文学論的見解を述べた文献。歌の定義・要素・分類・歌病などのほかに、歌に関する種々の研究、たとえば歌集の校訂・注釈・類纂および歌書の文化史的研究などをも含むものが多い。奈良時代、『万葉集』にも批評意識は散見するが、歌論書としては『歌経標式』(藤原浜成)がある。歌の意義・起源などを序に述べ、本文では歌病七種、歌体三種(求韻・査体・雑体)について詳述し、最後に跋文がある。平安時代、『倭歌作式』(喜撰)、『和歌式』(孫姫)、『石見女式』は『歌経標式』と近似しており、和歌四式とよぶ。『和歌体十種』(壬生忠岑)、『和歌十体』(源道済)、『新撰髄脳』(藤原公任)、『和歌九品』(同)などは簡明であるが、『俊頼髄脳』(源俊頼)、『奥儀抄』(藤原清輔)、『和歌童蒙抄』(藤原範兼)などになると、注釈その他、広範囲にわたっている。鎌倉時代、『歌仙落書』、『続歌仙落書』、『後鳥羽院御口伝』、『瑩玉集』(鴨長明)、『近代秀歌』(藤原定家)、『詠歌大概』(同)、『毎月抄』(同)、『八雲口伝』(藤原為家)、『夜の鶴』(阿仏尼)、『簸河上』(真観)、『為兼卿和歌抄』(京極為兼)、『和歌庭訓』(二条為世)など、歌論を中心としたものが多いが、『和歌色葉』(上覚)、『八雲御抄』(順徳天皇)、『無名抄』(鴨長明)などのごとく、歌学全般にわたったものも少なくない。室町時代、『井蛙抄』(頓阿)、『近来風体』(二条良基)、『耕雲口伝』(花山院長親)、『了俊一子伝』(今川了俊)、『落書露顕』(同)、『正徹物語』(正徹)、『ささめごと』(心敬)以下きわめて多く、宗教的見解を加えた点が注意せられる。江戸時代、『為満卿和歌講談』(冷泉為満)、『耳底記』(烏丸光広)、『資慶卿口伝』(烏丸資慶)、『光雄卿口授』(烏丸光雄)、『聴玉集』(烏丸光栄)などのごとき旧派歌論と、『国歌八論』(荷田在満)、『歌意考』(賀茂真淵)、『石上私淑言』(本居宣長)、『五級三差』(富士谷成章)、『真言辨』(富士谷御杖)、『歌かたり』(村田春海)、『新学異見』(香川景樹)、『こぞのちり』(大隈言道)、『ひとりごち』(同)、『歌道大意』(平田篤胤)、『調の説』(八田知紀)、『調の直路』(同)、『歌道大意』(伴林光平)以下のごとき新傾向とがあり、後者は諸派に分かれる。明治以後には正岡子規の写生論以下、各派の歌論がきわめて活発に述べられている。
[参考文献]
佐佐木信綱編『日本歌学大系』、久曾神昇編『日本歌学大系』別巻
(久曾神 昇)
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額550万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のオンライン辞書・事典サービスです。
ジャパンナレッジについて詳しく見る
歌論書の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 340
検索コンテンツ
1. かろんしょ【歌論書】
国史大辞典
よび歌書の文化史的研究などをも含むものが多い。奈良時代、『万葉集』にも批評意識は散見するが、歌論書としては『歌経標式』(藤原浜成)がある。歌の意義・起源などを序 ...
2. 排蘆小船
世界大百科事典
本居宣長の歌論書。成立年は不詳だが,宣長の京都遊学時代(22~26歳)に成ったかとされる。歌論の処女作である。問答体で和歌に関する諸問題を論じているが,歌の本質 ...
3. 排蘆小船(近世随想集) 294ページ
日本古典文学全集
和歌でとくに優れた作品をいう。秀歌。是非。道理に合っていることと、背いていること。藤原基俊仮託の歌論書。鎌倉、南北朝期成立。詠歌の心得、文字遣その他の条々につい ...
4. 飛鳥井雅親
日本大百科全書
った。家集に『亜槐(あかい)歌集』がある。『和歌道しるべ』『和学入学抄』『古今栄雅抄』などの歌論書を著すなど、歌壇の中心として活躍したが、延徳(えんとく)2年、 ...
5. あずまもんどう【吾妻問答】
デジタル大辞泉
室町中期の連歌論書。宗祇(そうぎ)著。1巻。応仁元年(1467)か文明2年(1470)の成立。連歌の歴史と、作句の技術・心構えを実例を挙げて問答体で述べたもの。 ...
6. あずまもんどう【吾妻問答】
国史大辞典
飯尾宗祇の連歌論書。『角田河』『都鳥』ともいう。応仁・文明の乱を前に関東へ下ったとき、隅田川のほとりで著作したと奥書にあるが、時期は伝本により、応仁元年(一四 ...
7. 阿仏尼画像
日本大百科全書
墓は京都西八条大通寺と鎌倉英勝寺との双方にある。 作品には『うたたねの記』『十六夜日記』のほか歌論書『夜の鶴(つる)』、願文『阿仏仮名諷誦(かなふじゅ)』、歌集 ...
8. あぶつに【阿仏尼】
国史大辞典
に、初恋のことを記した『うたたね(の記)』、某貴人(将軍惟康親王の北の方か)の求めで書かれた歌論書『夜の鶴』、『阿仏仮名諷誦(ふじゅ)』(一名『権大納言為家卿五 ...
9. 石上私淑言
日本大百科全書
本居宣長(もとおりのりなが)の歌論書。全3巻。未完。成立年代は1763年(宝暦13)ごろで、『紫文要領』(1763成立)より少し遅れている。1757年京都遊学か ...
10. いそのかみささめごと【石上私淑言】
デジタル大辞泉
江戸中期の歌論書。3巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。宝暦13年(1763)成立。歌の本質や起源などを問答体で記す。  ...
11. いそのかみささめごと【石上私淑言】
日本国語大辞典
江戸中期の歌論書。三巻。本居宣長著。宝暦一三年(一七六三)成立か。歌の本質などについて問答体で記す。イソノカミ=ササメ ...
12. いそのかみささめごと【石上私淑言】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸中期の歌論書。三巻。本居宣長著。一七六三年(宝暦十三)成立か。歌の本質などについて問答体で記す。  ...
13. 石上私淑言
世界大百科事典
本居宣長の歌論書。成立は1763年(宝暦13)とされるが,未完である。自筆稿本3巻3冊が伝わる。内容,問答体というスタイル,ともに《排蘆小船(あしわけおぶね)》 ...
14. いそのかみのささめごと【石上私淑言】
国史大辞典
本居宣長の歌論書。三巻。「石上」は「古(ふ)る」にかかる枕詞で、古代を貴んだ宣長は本書執筆のころ石上と号していた。書名は「古代を愛するわがささやき言」の意。『 ...
15. いのおそうぎ【飯尾宗〓
国史大辞典
文正元年(一四六六)に関東へ下り、戦乱中は主として関東にあり、各地を歴遊して、『長六文』『吾妻問答』などの連歌論書を著作し、白河関に至って、『白河紀行』を書き、 ...
16. いまがわさだよ【今川貞世】画像
国史大辞典
の間に死んだ。なお生年についても異説がある。探題在任中、連歌書として『下草』を書いているが、歌論書には『二言抄』『言麈集』『師説自見集』『了俊一子伝』『了俊歌学 ...
17. 今川了俊
日本大百科全書
残余の人生を和歌、連歌の指導と、述作に捧(ささ)げ、武門の人でありながら、冷泉歌学の伝統を守り、歌論書、連歌学書、紀行文、故実書など多くの著作を残した。著書に『 ...
18. うしん‐たい【有心体】
デジタル大辞泉
藤原定家がその歌論書「毎月抄」で唱えた和歌十体の一。美的理念である有心を表す詠みぶりで、最上の歌体とされる。連歌・俳諧にも通じて用いる。有心様(よう)。うしんて ...
19. うたぶくろ【歌袋】[書名]
デジタル大辞泉
江戸後期の歌論書。6巻。富士谷御杖(ふじたにみつえ)著。寛政5年(1793)刊。父の成章(なりあきら)の意見を採用した部分が多く、歌人索引・作例なども収録。  ...
20. うた‐ぶくろ【歌袋】
日本国語大辞典
つなり。みな糊付なり。不切に付くるなり。奉書二枚重ね返し裏より水引通し前にて結ぶなり」【二】歌論書。六巻。富士谷御杖(みつえ)著。寛政五年(一七九三)刊。歌論の ...
21. 歌よみに与ふる書
日本大百科全書
正岡子規(しき)の歌論書。新聞『日本』に1898年(明治31)2月11日より3月4日まで10回にわたって連載。1902年(明治35)12月、吉川弘文館(よしかわ ...
22. うたよみにあたうるしょ【歌よみに与ふる書】
デジタル大辞泉
正岡子規の歌論書。明治31年(1898)発表。短歌革新を目指し、万葉集・金槐集をたたえ、旧派の和歌を攻撃したもの。  ...
23. えいがいったい【詠歌一体】
日本国語大辞典
(正しくは「えいがのいってい」か)鎌倉初期の歌論書。一巻。藤原為家著。弘長(一二六一〜六四)頃の成立か。和歌に関する実践論、本質論などを例を引きつつ説いたもの。 ...
24. えいがいってい【詠歌一体】
デジタル大辞泉
鎌倉初期の歌論書。1巻。藤原為家著。弘長3年(1263)または文永7年(1270)ころの成立か。和歌の実践論・本質論などを説き、平淡美を主張したもの。八雲口伝( ...
25. えいがいってい【詠歌一体】
国史大辞典
藤原為家の歌論書。俗に「えいがいったい」とも。伝本によっては『和歌秘抄』『八雲口伝』その他種々に呼ばれる。文永末年ごろの成立か。一巻。首尾に稽古の心構えを説い ...
26. えいがたいがい【詠歌大概】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の歌論書。1巻。藤原定家著。建保年間(1213~1219)または貞応年間(1222~1224)に成立か。和歌の本質論・方法論などを漢文で述べたもの。定家 ...
27. えいがたいがい【詠歌大概】
国史大辞典
藤原定家の歌論書で『詠歌之大概』とも書く。一巻。成立は建保三年(一二一五)以後とみられる。本文は記録体であるが、仮名書きに改められた伝本もある。論旨は、まず詠 ...
28. えいがのたいがい【詠歌大概】
日本国語大辞典
鎌倉時代の歌論書。一巻。藤原定家著。成立年は建保年間(一二一三〜一九)説と貞応年間(一二二二〜二四)説がある。和歌の本質、方法などに関する考えを簡潔に要約、漢文 ...
29. 詠歌大概
日本大百科全書
鎌倉初期の歌論書。藤原定家(ていか)著。頓阿(とんあ)の『井蛙抄(せいあしょう)』での引用によると、後鳥羽院(ごとばいん)の皇子梶井宮(かじいのみや)尊快法親王 ...
30. 栄花物語 452ページ
日本古典文学全集
賜っている。→四四八ページ注一九。前ページの御製に続いて『後拾遺集』雑四が載せるほか、多くの歌集、歌論書、説話が引く名歌。四五五ページ七行「色ことに」とともに本 ...
31. えつもくしょう【悦目抄】
デジタル大辞泉
歌論書。2巻。藤原基俊著といわれるが偽作。成立年代は鎌倉中期とされるが未詳。和歌の作り方・仮名遣い、先人の作風などについて述べたもの。更科記(さらしなき)。和歌 ...
32. えつもくしょう[エツモクセウ]【悦目抄】
日本国語大辞典
歌論書。二巻。藤原基俊作と伝えるが偽作。鎌倉中期の作か。和歌のよみ方、かなづかい、先人の作風、歌病、歌体、本歌取、禁忌などについて述べる。更科記。和歌一流。和良 ...
33. 江戸小咄集 2 88ページ
東洋文庫
れる。本書に収録した咄にそれにならい六体にわけて構成されている (天)順徳天皇撰になる歌学、歌論書。正義、作法、枝葉、言語、名所、用意の六部に分れている   雷 ...
34. えんきょうりょうきょうそちんじょう[エンキャウリャウキャウソチンジャウ]【延慶両卿訴陳状】
日本国語大辞典
鎌倉後期の歌論書。一巻。二条為世著。延慶三年(一三一〇)に、二条為世と京極為兼が、勅撰集の撰者の資格について争い、花園天皇に訴えたときの書状を交互に収める。 ...
35. 老のすさみ(連歌論集) 111ページ
日本古典文学全集
先として、詞をかぎらざるがゆゑなり。上古の歌のいみじきといふは、両方をかねたる故なり」とある。定家の歌論書『毎月抄』をさす。「京極黄門庭訓抄」と題する本がある。 ...
36. 老のすさみ(連歌論集) 126ページ
日本古典文学全集
たる所、珍重なり。一句またそのことわり面白くて、上手の物と見え侍り。古歌に、  藤原為家著の歌論書。二条派の歌人たちに大きな影響を与えた。「すべて秀れたる歌は、 ...
37. おおえちょう【大江町】京都市:下京区/修徳学区地図
日本歴史地名大系
同じく五条東洞院の地には、これ以前にも、歌人で兵部大輔大江公資の邸宅があったことを、鎌倉初期の藤原清輔の歌論書「袋草紙」は伝える。また、院政期、町内西側は、六条 ...
38. 大隈言道
世界大百科事典
弟にゆずって作歌に専心。60歳の年から12年大坂で過ごし,時の歌人と交遊した。歌集に《草径集》,歌論書に《ひとりごち》《こぞのちり》がある。歌の用語の自由斬新さ ...
39. おおくま‐ことみち【大隈言道】
日本国語大辞典
号、萍堂。福岡の商家に生まれる。「天保の歌人」と称して独自の歌風を作った。家集に「草径集」、歌論書に「ひとりごち」「こぞのちり」など。寛政一〇〜明治元年(一七九 ...
40. おぐらひゃくにんいっしゅ【小倉百人一首】
国史大辞典
その他二十五首)が中心であり、妖艷の歌風を重んじ、流麗な歌調のものが多い。歌人の選択秀歌例ともに、定家の歌論書と一致するものが多く、定家の晩年の愛誦歌的性格がみ ...
41. 小沢蘆庵
日本大百科全書
よって、江戸後期の京坂地下歌壇の主流となる。家集に『六帖詠草(ろくじょうえいそう)』がある。歌論書に『ちりひぢ』『振分髪(ふりわけがみ)』『布留(ふる)の中道( ...
42. 小沢蘆庵
世界大百科事典
《古今集》を尊重し,文芸の自律性を重視する姿勢は,香川景樹に継承されてゆく。歌集に《六帖詠草》,歌論書に《ふるの中道》《振分髪》がある。佐佐木 幸綱 ただごと歌 ...
43. おざわ-ろあん【小沢蘆庵】
日本人名大辞典
享和元年7月11日死去。79歳。大坂出身。名は玄仲(はるなか)。通称は帯刀。別号に孤鴎,観荷堂。歌論書に「振分髪」など。【格言など】けふの日も夕なみちどり音に鳴 ...
44. おだむら【小田村】岡山県:小田郡/矢掛町
日本歴史地名大系
正徹は小田の地頭小松康清の子として生れたといわれる。室町時代の代表的歌人として知られ、歌集「草根集」、歌論書「正徹物語」などを残した。北西には神戸山城跡があり、 ...
45. 伽婢子 2 43ページ
東洋文庫
もまた著名な宇治の橋姫伝説を援用して日本化に努めている。橋姫伝説は『奥義抄』や『袖中抄』 などの歌論書、『橋姫物語』(絵巻)、『雑々集』(説話)など広くに採録さ ...
46. 尾山篤二郎
日本大百科全書
)に至る12冊の歌集がある。歌誌『自然』『箜篌(くご)』『芸林』を主宰。『短歌五十講』などの歌論書も多い。研究書『西行(さいぎょう)法師評伝』(1934)、学位 ...
47. かいかう【歌意考】
全文全訳古語辞典
[書名]歌論書。一巻。賀茂真淵著。一七六四年(明和元)成立。和歌は上代のよみかたによるべきだとし、『万葉集』への復帰を強調した。  ...
48. 歌意考
日本大百科全書
賀茂真淵(かもまぶち)の歌論書。1巻。「五意考(ごいこう)」の一つ。清書本は1764年(明和1)にできているが、草稿は60年(宝暦10)ごろまでに成る。真淵の没 ...
49. 歌意考
世界大百科事典
歌論書。賀茂真淵著。1764年(明和1)成立。1巻。晩年の真淵の歌についての考えが簡潔にのべられている。真淵は《万葉集》の歌に,純真な心の単純で素朴な表現を見い ...
50. かいこう【歌意考】
デジタル大辞泉
江戸中期の歌論書。1巻。賀茂真淵(かものまぶち)著。明和元年(1764)成立。和歌は正しく万葉集の風姿に帰るべきだと主張した、近世歌学史上重要なもの。  ...
「歌論書」の情報だけではなく、「歌論書」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

歌論書と同じ和歌カテゴリの記事
後撰和歌集(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典)
『古今和歌集』に次ぐ第二の勅撰和歌集。略称「後撰集」。951年(天暦5)、村上天皇の命により昭陽舎(梨壺に撰和歌所が設けられ、別当に藤原伊尹、寄人に大中臣能宣、清原元輔、源順、紀時文、坂上望城のいわゆる「梨壺の五人」が任ぜられて、『万葉集』
なが‐うた 【長歌・長唄】(日本国語大辞典)
和歌の一体。五音、七音の二句を三回以上続け、最後に七音を添えるもの。ちょうか。*古今和歌集〔905〜914〕雑体・一〇〇二・詞書「ふるうたたてまつりし時のもくろくのそのなかうた」*源氏物語〔1001〜14頃〕行幸「なかうたなどの心ばへあらむを、御覧ぜむには
やまと‐うた 【大和歌・倭歌】(日本国語大辞典)
わが国固有の歌。多く、唐歌(からうた)に対して和歌をいう。*古今和歌集〔905〜914〕仮名序「やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける」*後鳥羽院御口伝〔1212〜27頃〕「やまと哥を詠ずるならひ、昔より今にいたるまで
旋頭歌(国史大辞典)
歌体の一つ。「みじかうた」「みそひともじ」ともいう。形式は五・七・五・七・七の五句体、三十一音。五句を分けて、五・七・五の三句を上の句、七・七の二句を下の句、さらに第一句を初句・頭句・起句、第二句を胸句、第三句を腰句、第五句を結句・尾句・落句などと呼ぶ。
こんぽん‐か 【混本歌】(日本国語大辞典)
和歌の歌体の一つ。古今集の真名序に「混本」と見えるが、どのような歌体をさすか、未詳。旋頭歌に同じく六句体の歌であるとする説(喜撰式、宣長、守部など)、四句体の歌とする説(奥義抄、八雲御抄など)、片歌や五・七音を連続させる、結句のない偶数形式の歌とする説(五十嵐力)
和歌と同じカテゴリの記事をもっと見る


「歌論書」は古典文学に関連のある記事です。
その他の古典文学に関連する記事
愚管抄(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉時代初期に成った日本の通史。慈円(慈鎮)作。七巻。『本朝書籍目録』に六巻とあるのはあるいは第一・二巻を合わせた表現か。また『愚管抄』第二巻記述中に、山門のことを記した「一帖」があるとみえるのは、別に現存する、延暦寺勧学講の記録断簡にあたると思われる
承久記(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
承久の乱に関する軍記物語。一名、『承久兵乱記』。異本が多く、同名異書もある。すべて作者・成立年代未詳。古くは、『公定公記』応安七年(一三七四)四月二十一日条に「承久物語三帖」、『蔗軒日録』文明十七年(一四八五)二月七日条に
閑居友(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
随想的性格の強い中世の仏教説話集。二巻。古く慈円の著といわれてきたが、書中に著者が入宋したと述べているのを手がかりとして、契沖は慶政が著者であろうと推測した。決定的資料を欠くが内部徴証や各種情況証拠からみて、慶政著作説は動かないと思われる。成立は跋文相当箇所に
海道記(国史大辞典・日本大百科全書)
鎌倉時代の京都・鎌倉間の紀行。一冊。『鴨長明海道記』と題した本もあり、源光行・如願法師を著者とする説もあるけれど、いずれも年齢的に合わないので誤り。著者は不明であるが本書の序の部分に、白河のわたり中山の麓に閑居幽棲する侘士で齢は五旬、遁世して頭陀を事としている者とある
建礼門院右京大夫集(日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉初期の私家集。二巻。建礼門院右京大夫の歌を収める。自撰。貞永元年(一二三二)頃の成立。承安四年(一一七四)からの歌約三六〇首をほぼ年代順に収めたもの。建礼門院への宮仕え、平資盛との恋愛、平家没落、大原の建礼門院訪問、後鳥羽院への再仕など
古典文学に関連する記事をもっと見る
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額550万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のインターネット辞書・事典サイト。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る