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国史大辞典

鋤鍬祭
すきくわまつり
年頭にわが田に出て農事のさまをし、また屋内でも豊作を祈願する予祝行事は全国的に知られた習俗である。正月二日または四日の仕事初め、十一日のお田打、十五日のお田植などがこれである。地方によってその名称はさまざまであった。徳島県勝浦郡の農家ではこれを鋤鍬祭といった。正月七日に鋤や鍬を飾り、これに桑の木の箸二本を添え、紙の幣をつけ、その先に白米、串に刺した鰯、干柿などを白紙に包んで立て供えた。農具を祭るのはこれを田神・作り神の物ざねとすることであるが、田植の日に〓(えぶり)や鍬を飾って苗に供えたり、秋の稲刈が終ったとき、鎌を飾って稲束に供えたりして田神を祭る習俗が各地にあった。これらと同様の趣旨から年頭にも祭ったものであろう。一般に作業の終るのを待って行う例が多かったが、豊作をあらかじめ祝い祭ることも少なくなかった。農事に大型機械が導入されると、儀礼は急激に失われよう。
(平山 敏治郎)
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祇園祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
京都市東山区祇園町に所在する八坂(やさか)神社の祭礼。毎年7月17日から24日まで行われる。以前は祇園会(え)あるいは祇園御霊会(ごりょうえ)ともいった。東京の神田祭、大阪の天神祭とともに三大祭に数えられている。起源は、平安時代の869年(貞観11)に全国に疫病が流行したため
(日本大百科全書(ニッポニカ))
一般に公的でめでたい祝いの宗教的儀式、つまり祝祭を意味する。多くの人を集め、酒や食料が大量に消費されることも多い。そこから「お祭り騒ぎ」などの表現も出てくる。本来は宗教的行為であるが、単に多くの人を集め、にぎやかさや華やかさが強調されて宗教的意味がなくなると、「港祭」とか商店街の「○○祭」
管絃祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
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忌籠祭(改訂新版・世界大百科事典)
斎籠祭,居籠祭とも記す。祭りの執行に際して,神職など祭りに直接関与する者は外部との関係を絶ち,神霊を迎えることができる心身になるために,特定の期間・場所で心身を慎む。これが氏子全員に課せられている祭りをとくに忌籠祭という。
悪態祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
集まった群衆が互いに悪口を言い合うことが特徴の祭礼。悪口(あっこう)祭、悪たれ祭、喧嘩(けんか)祭などともいう。相手を言い負かせば幸運を得るとしたことに基づくらしいが、年頭の祭りに多く、もと年占(としうら)の意味が濃かったようである。
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神衣祭(改訂新版・世界大百科事典)
伊勢神宮恒例大祭の一つで,皇大神宮および荒祭宮に和妙(絹),荒妙(麻)の御衣を奉る祭り。神祇令によれば,孟夏(4月),季秋(9月)の2回行われ,〈此れ神服部等,斎戒潔清にして,参河の赤引神調の糸を以て,神衣を織り作り,又麻績連等,麻を績みて敷和衣を織りて,神明に供す
鋤鍬祭(国史大辞典)
年頭にわが田に出て農事のさまをし、また屋内でも豊作を祈願する予祝行事は全国的に知られた習俗である。正月二日または四日の仕事初め、十一日のお田打、十五日のお田植などがこれである。地方によってその名称はさまざまであった。徳島県勝浦郡の農家ではこれを鋤鍬祭といった
高山祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
岐阜県高山市の春秋の祭り。高山市を南北に分け、南は山王社(日枝神社)の氏子、北は桜山八幡(八幡神社)の氏子になっている。日枝神社の祭りは4月14、15日で山王祭といい、八幡神社の祭りは10月9、10日(もとは旧暦9月14、15日)で八幡祭といった。高山祭(山王祭と八幡祭)の特色は
田神祭(国史大辞典)
村々の田神祭は、特設の社殿や恒例の日時に営まれたものではない。稲作の進行に従ってその折目ごとに一斉に行われた。農耕儀礼というのはこれらの諸祭儀のことであった。一年を通じてその主なものは、春耕作開始に先立っての神の迎え降ろしから、苗代播種(水口祭)、初田植(サビラキ)
船祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
飾りたてた船の出ることを特色とする祭りの総称。いちばん一般的な形は、神輿の渡御(お渡り)が海や川を渡るもので、神社から神霊を神輿に移し、さらに船に乗せて、町や集落を巡幸して氏子に恩寵を授ける。茨城県鹿島神宮の御船祭りや愛知県津島神社の津島祭りなど、各地に類例が多い
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