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  11. 新撰万葉集
国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書

国史大辞典
〓万葉集
しんせんまんようしゅう
歌合の歌をすべて万葉仮名で抄録し、それに訳詩を加えた私撰詩歌集。菅原道真の撰になるもので、『菅家万葉集』ともよばれた。従来増補本のみであったが、昭和二十四年(一九四九)原撰本が出現した。原撰本は『日本紀略』『新撰朗詠集』『奥儀抄』などにもみるごとく、菅原道真の撰であり、増補本は『和歌現在書目録』などにみるごとく、源当時の増補と思われる。ともに二巻で、原撰本は上巻の序により寛平五年(八九三)九月二十五日の成立とすべく、増補本は下巻の序により延喜十三年(九一三)八月二十一日の成立であろう。上巻は道真が『寛平御時后宮歌合』(左)および『是貞親王家歌合』などから、春夏秋冬恋合わせて百十九首を抄録し、それぞれに七言絶句の訳詩を加えたものであり、下巻は同じく『寛平御時后宮歌合』(右)および『是貞親王家歌合』などから、春夏秋冬思合わせて百九首を抄録したのみであった。増補本は上巻はそのままとし、下巻の四季思に前掲歌合などより二十五首補入し、さらに『朱雀院女郎花合』(両度)などより二十五首を抄録し、下巻すべての歌に、上巻にならってそれぞれ漢訳した七言詩を加えた。上巻の道真の訳詩は優れているが、下巻の詩は平仄もととのわず、詩というべきものでないと古来酷評されている。詩句を歌に詠んだ大江千里の『句題和歌』と反対に、歌を漢詩に訳したもので、宇多天皇御代の倭漢の交流を見るべき貴重な資料である。原撰本は未刊国文資料本・在九州国文資料影印叢書本・京都大学国語国文資料叢書本があり、増補本(流布本)は寛文七年(一六六七)板本・元禄九年(一六九六)板本・文化十三年(一八一六)板本・群書類従本以下多い。
[参考文献]
久曾神昇『新撰万葉集と研究』(『未刊国文資料』)、後藤昭雄『新撰万葉集』(『在九州国文資料影印叢書』一)、浅見徹『新撰万葉集』解説(『京都大学国語国文資料叢書』一三)、高野平『新撰万葉集に関する基礎的研究』、久曾神昇「新撰万葉集原撰本の出現」(『愛知大学文学論叢』二)、同「新撰万葉集と寛平御時后宮歌合」(『文学』五四ノ二)
(久曾神 昇)


日本国語大辞典
しんせんまんようしゅう[シンセンマンエフシフ] 【新撰万葉集】

解説・用例

平安前期の私撰集。二巻。菅原道真撰か。歌数は上巻一一九首、下巻一〇九首。原型は寛平五年(八九三)の成立。下巻の序や漢詩は他人の増補で、延喜一三年(九一三)の成立。「寛平御時后宮歌合」「是貞親王家歌合」などの歌を骨子として和歌を真名書(まながき)し、おのおのに七言絶句の漢詩を配したもの。菅家万葉集。

*日本紀略‐寛平五年〔893〕九月二五日「菅原朝臣撰〓進新撰万葉集二巻〓

発音

シンセンマンヨーシュー

〓[ヨ]




日本大百科全書
新撰万葉集
しんせんまんようしゅう

平安前期の和歌撰集。2巻。序文によれば上巻は893年(寛平5)、下巻は913年(延喜13)成立という。原形は宇多(うだ)朝(887~897)の「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ)」歌を主体としてほかの歌合歌を加えて上下両巻に分かち、おのおの春・夏・秋・冬・恋(思)の五部立(ぶだて)に編集した和歌撰集であり、各歌の左に添えられた七言絶句の漢訳詩も当初は数首にすぎなかったものが増補されて現形に至ったと考えられる。『菅家(かんけ)万葉集』と異称されたが、菅原道真(すがわらのみちざね)自身の関与を裏づける確証はない。和歌の表記は万葉仮名(真名(まな)体)が用いられ、仮名遣いに平安初期の古態を残す。和歌と漢詩の表出方法の異同を考える好資料でもある。
[渡辺秀夫]

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1. 新撰万葉集
日本大百科全書
平安前期の和歌撰集。2巻。序文によれば上巻は893年(寛平5)、下巻は913年(延喜13)成立という。原形は宇多(うだ)朝(887~897)の「寛平御時后宮歌合 ...
2. 新撰万葉集
世界大百科事典
私撰集。菅原道真撰か。上・下2巻。序によれば,成立は893年(寛平5)で913年(延喜13)に増補された。《菅家万葉集(かんけまんようしゆう)》とも称される。上 ...
3. しんせんまんようしゅう【新撰万葉集】
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平安前期の私撰和歌集。2巻。菅原道真の撰か。上巻は寛平5年(893)、下巻は延喜13年(913)成立。春・夏・秋・冬・恋の5部に分け、歌ごとに七言絶句の漢詩を配 ...
4. しんせんまんようしゅう[シンセンマンエフシフ]【新撰万葉集】
日本国語大辞典
〕九月二五日「菅原朝臣撰〓新撰万葉集二巻〓」 ...
5. しんせんまんようしゅう【新〓万葉集】
国史大辞典
[参考文献]久曾神昇『新撰万葉集と研究』(『未刊国文資料』)、後藤昭雄『新撰万葉集』(『在九州国文資料影印叢書』一)、浅見徹『新撰万葉集』解説(『京都大学国語国 ...
6. 『新撰万葉集』
日本史年表
893年〈寛平5 癸丑⑤〉 9・25 菅原道真、 『新撰万葉集』 を撰進(紀略)。 913年〈延喜13 癸酉〉 8・21 『新撰万葉集』(増補本) 成る(同書 ...
7. あう はかり無(な)し
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8. あき‐むし【秋虫】
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9. あて宮(うつほ物語) 133ページ
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10. いち‐だん【一段】
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11. いっ‐しょう[‥セウ]【一宵】
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12. いなおおせ‐どり[いなおほせ‥]【稲負鳥】
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13. 歌合
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したが,もっぱら菅原道真が中心となって勅撰和歌集の編纂が企画され,その予備行為としてまず《新撰万葉集》を撰ぶに際して,《寛平后宮歌合(かんぴようのきさいのみやの ...
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15. うら‐て【占手】
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16. 詠歌大概(歌論集) 481ページ
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17. 詠歌大概(歌論集) 482ページ
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18. えん‐じょ[ヱンヂョ]【怨女】
日本国語大辞典
〔名〕婚期が遅れたり、また、夫の不在や死別で、独り身をうらみ嘆く女。怨婦。*新撰万葉集〔893〜913〕上「郭公一〓誤 ...
19. えん‐よう[‥ヤウ]【艷陽】
日本国語大辞典
〔名〕はなやかな晩春の頃。*新撰万葉集〔893〜913〕上「艷陽気若有〓留術 ...
20. おみな‐えし[をみなへし]【女郎花】画像
日本国語大辞典
)りける乎美奈敝之(ヲミナヘシ)かも〈大伴家持〉」*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕二〇「女郎花新撰万葉集云女郎花 倭歌云女倍芝〈乎美那閉之 今案花如蒸粟也 所出 ...
21. かき‐ちら・す【掻散】
日本国語大辞典
〔他サ五(四)〕(1)(「かき」は接頭語)勢いよく散らす。*元祿版本新撰万葉集〔893〜913〕上・冬「攪散芝(カキチラシ)散る花とのみふる雪は雲のみやこの玉の ...
22. かげ【影・景】
日本国語大辞典
数遍におよべば、影も匂もそふ也」(4)やせ細った姿。やつれた姿。朝蔭(あさかげ)。→影のごとく。*新撰万葉集〔893〜913〕下「こひすれば我が身ぞ影となりにけ ...
23. か‐こう[‥クヮウ]【霞光】
日本国語大辞典
〔名〕空が日の光を受けて赤く見えるもの。朝焼けや夕焼けなど。転じて、錦などの織物。*新撰万葉集〔893〜913〕上「霞光片々錦千端、未 ...
24. 花壇地錦抄・草花絵前集 119ページ
東洋文庫
り、おなし野の露にやつるるふじばかま衣はかけよかごとばかりもとある。又順和名に布知波賀万、新撰万葉集別用二藤袴二字一。又本綱蘭草葉如二麦門冬一長及一二二尺一花開 ...
25. か‐てん【夏天】
日本国語大辞典
〔名〕夏の空。夏の天。夏の日。《季・夏》*新撰万葉集〔893〜913〕上「夏天処々多撩乱。暁〓家々音不 ...
26. かび【蚊火】[方言]
日本方言大辞典
あしひきの山田守る翁をぢ置く蚊火かひの下焦れのみあが恋ひ居らく」二十巻本和名抄一二「蚊火 新撰万葉集歌云蚊遣火」《かべ》 岐阜県飛驒502飛驒のことば(土田吉左 ...
27. か‐び【蚊火】
日本国語大辞典
〔名〕(「かひ」とも)「かやりび(蚊遣火)」に同じ。《季・夏》*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕一二「蚊火 新撰万葉集歌云蚊遣火〈加夜利比 今案一云蚊火 所出未詳 ...
28. か‐や【夏夜】
日本国語大辞典
〔名〕夏の夜。夏の夕。*新撰万葉集〔893〜913〕上「怨深喜浅此閨情。夏夜胸燃不〓異 ...
29. かやり‐び【蚊遣火】
日本国語大辞典
追いはらうためにいぶす火。かやり。かいぶし。《季・夏》*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕一二「蚊火 新撰万葉集歌云蚊遣火〈加夜利比 今案一云蚊火所出未詳〉」*能宣 ...
30. か‐りん[クヮ‥]【花林】
日本国語大辞典
〔名〕美しい花が咲いている林。*新撰万葉集〔893〜913〕上「試望三冬見〓玉塵 ...
31. かんけまんようしゅう【菅家万葉集】
デジタル大辞泉
新撰万葉集」の異称。  ...
32. かんけまんようしゅう[クヮンケマンエフシフ]【菅家万葉集】
日本国語大辞典
「しんせんまんようしゅう(新撰万葉集)」の別称。カンケマンヨーシュー〓[ヨ] ...
33. かんけまんようしゅう【菅家万葉集】
国史大辞典
新撰万葉集(しんせんまんようしゅう)  ...
34. かん‐てん【寒天】
日本国語大辞典
〔名〕(1)冬の空。また、寒い気候。さむぞら。《季・冬》*新撰万葉集〔893〜913〕上「寒天月気夜冷々、池水凍来鏡面瑩」*文明本節用集〔室町中〕「寒天 カンテ ...
35. かん‐てん【漢天】
日本国語大辞典
〔名〕天の川の見える空。*元祿版本新撰万葉集〔893〜913〕下・恋「漢天早湍無〓浮 ...
36. かんぴょうのおおんとききさいのみやうたあわせ[クヮンピャウのおほんとききさいのみやうたあはせ]【寛平御時后宮歌合】
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37. かんぴょうのおおんとききさいのみやうたあわせ【寛平御時后宮歌合】
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比較したもので歌合の行事様式は整っていない。『新撰万葉集』二百五十二首中本歌合より百七十首、『是貞親王家歌合』より十六首がとられ、本歌合の左歌は『新撰万葉集』の ...
38. 寛平御時后宮歌合
日本大百科全書
たあわせ)』とともに、菅原道真(すがわらのみちざね)撰述と伝えられる和歌の漢詩訳集である『新撰万葉集』に多数入集(にっしゅう)して、『古今和歌集』の成立の前提と ...
39. 寛平后宮歌合
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たあわせ)》とともに宇多天皇が企図した勅撰和歌集の試行としての《新撰万葉集》の撰歌の手段であって,この歌合の左歌が《新撰万葉集》の上巻を,右歌が下巻を形成してい ...
40. かん‐ぷう【寒風】
日本国語大辞典
〔名〕さむい風。さむかぜ。《季・冬》*新撰万葉集〔893〜913〕上「寒風粛々雪封〓枝、更訝梅花満 ...
41. かん‐や【寒夜】
日本国語大辞典
〔名〕寒い夜。冬の夜。冷え込みの強い夜。《季・冬》*元祿版本新撰万葉集〔893〜913〕下・冬「冬日草木帯〓雪斜、寒夜閑館無 ...
42. かん‐ろ【寒露】
日本国語大辞典
潤愛憎〓」*新撰万葉集〔893〜913〕上「寒露初降秋夜冷、苛花艷々葉零々」*蕉堅藁〔1403〕郷友志大道金陵臥病「寒露清霜残夜夢 ...
43. がん‐ぜん【眼前】
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〔名〕(1)(─する)目の前。まのあたり。現実。また、目の前にあること。*新撰万葉集〔893〜913〕上「眼前貯〓水号 ...
44. きのつらゆき【紀貫之】
国史大辞典
ら、内教坊に住む伎女か倡女で、貫之はそこで生育したとする説もある。早くから歌才にすぐれ、『新撰万葉集』上巻成立の寛平五年(八九三)九月以前に行われた「是貞親王家 ...
45. 紀友則画像
日本大百科全書
「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ)」にかなりの歌を残し、『新撰万葉集』を通じて、『古今集』直前の時期の、もっとも有力な歌人であ ...
46. きょう‐ちゅう【胸中】
日本国語大辞典
心。また、心に思っていること。胸の思い。心のうち。心中(しんちゅう)。胸裏(きょうり)。*新撰万葉集〔893〜913〕上「胸中刀火例焼 ...
47. きん‐か[‥クヮ]【槿花】
日本国語大辞典
〔名〕ムクゲの花。また、アサガオの花。*新撰万葉集〔893〜913〕上「奈何桑葉先零落、不〓屑 ...
48. きん‐じ【錦字】
日本国語大辞典
いう「晉書‐列女伝」に見える故事から)妻が夫を慕って書く手紙。また、女から男に贈る恋文。*新撰万葉集〔893〜913〕上「繋〓書入 ...
49. 近世和歌集 215ページ
日本古典文学全集
「夏の月ひかりをしまず照る時はながるる水にかげろふぞたつ」(寛平御時后宮歌合)以来の表現。『新撰万葉集』にも入る。 ...
50. 近代秀歌(歌論集) 455ページ
日本古典文学全集
田多民治集。新撰和歌、新撰朗詠集・上。詠歌大概にも。六帖・二、古来風躰抄、八雲御抄、詠歌大概にも。新撰万葉集・上。詠歌大概にも。詠歌大概にも。経信集、古来風躰抄 ...
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