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  11. 古浄瑠璃
国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典

国史大辞典
古浄瑠璃
こじょうるり
竹本義太夫と近松門左衛門の提携による新しい浄瑠璃に対して、それ以前の浄瑠璃をいう。従来、貞享二年(一六八五)竹本座二の替り興行の『出世景清』(近松作)を新浄瑠璃のはじめとする説(『外題年鑑』など)が多く行われた。浄瑠璃史の上ではそのころから完成期に入り、それ以前は活気ある発展期に相当する。浄瑠璃は『浄瑠璃物語』(『十二段草子』)に始まるが、その新しい語り(曲節)が平曲・幸若・説経節などを圧倒して、都市の大衆に迎えられるのは室町時代もごく末である。それから義太夫・近松以前まで約百年間が古浄瑠璃の時代である。浄瑠璃節が三味線・操人形と結びつき、他の語り物の曲節を吸収し、劇場芸術として次第に成長していく中で、まず重要なことは正本の創作である。当初は室町時代の語り物をそのまま、あるいは改作して用いたが、明暦元年(一六五五)ごろから、金平物(きんぴらもの)を主とした新作が急速に行われるようになった。これは薩摩浄雲・杉山丹後掾らが開拓した江戸で、桜井丹波少掾(和泉太夫)と作者岡清兵衛によって推進されたが、すぐ上方に波及して、宇治加賀掾と近松に至って一層充実する。それとともに新しい曲節への試みは、江戸でも土佐少掾に及んで一時期を作るが、伝統のある上方では伊藤出羽掾・井上播磨掾・山本角太夫・宇治加賀掾らの激しい競争ののち、義太夫の登場を待つ。また正本の刊行もその間に絵入の本から絵のない大字の稽古本に移って大衆化はさらに進んだ。なお、正本は横山重編『古浄瑠璃正本集』、同編『説経正本集』、同編『古浄瑠璃集』(『古典文庫』)、同編『加賀掾段物集』(『近世文芸資料』六)、室木弥太郎編『金平浄瑠璃正本集』、鳥越文蔵編『(パリ国立図書館蔵)古浄瑠璃集』、鳥居フミ子編『土佐浄瑠璃正本集』などに収められている。→金平浄瑠璃(きんぴらじょうるり),→浄瑠璃(じょうるり)
[参考文献]
『松平大和守日記』(『日本庶民文化史料集成』一二)、西沢一風『今昔操年代記』(同七)、斎藤月岑『声曲類纂』(『岩波文庫』)、水谷不倒『絵入浄瑠璃史』(『水谷不倒著作集』四)、若月保治『古浄瑠璃の研究』、同『近世初期国劇の研究』、和辻哲郎『日本芸術史研究―歌舞伎と操浄瑠璃―』(『和辻哲郎全集』一六)、角田一郎『人形劇の成立に関する研究』、森武之助『浄瑠璃物語研究』、祐田善雄『浄瑠璃史論考』、信多純一他『絵巻上瑠璃』、室木弥太郎『(増訂)語り物の研究』
(室木 弥太郎)


改訂新版・世界大百科事典
古浄瑠璃
こじょうるり

人形浄瑠璃のうち,義太夫節以前に成立した古流派に属する浄瑠璃の総称。御曹司牛若丸と矢矧(やはぎ)宿の長者の娘浄瑠璃御前との恋物語の語り物は,室町中期ころより語られていたが,この語り物はその娘の名をとって浄瑠璃と呼ばれた(《浄瑠璃物語》)。江戸時代の初頭には三味線,人形操りと提携し,またさまざまな物語を同様な曲節で語るようになり,浄瑠璃という語は広く語り物の種類をあらわす名称となった。それ以後,浄瑠璃は人形芝居の語り物として多くの作品を生み出すことになる。初期の浄瑠璃は,ふつう六段形式で,筋の展開の仕方も舞台で演出できるように工夫され,詞章も七五調をまじえた平易な文体であった。承応(1652-55)ころまでの作品には,《阿弥陀胸割》《牛王姫(ごおうのひめ)》など中世的な色彩の強いもの,《親鸞記》などの高僧の霊験談,《高館(たかだち)》《八島》《小袖曾我》などの義経物や曾我物,《はなや》《むらまつ》《安口(あぐち)の判官》などの没落豪族の哀話や御家騒動物などがあるが,作者は不明である。この時期の語り手には,京都の若狭守(前名山城左内太夫),江戸の薩摩浄雲,杉山丹後掾などがいて活躍した。明暦~寛文(1655-73)には題材が一変し,坂田金時の子の金平(きんぴら)という豪傑が奇想天外な活躍をする武勇物が語られるようになり,全国的に流行した。この種の浄瑠璃を金平浄瑠璃と称し,江戸の和泉太夫,京都の上総少掾(かずさしようじよう)などが語った。他に,大坂では明暦の初めころ,井上播磨掾が出て評判を得,延宝・天和期(1673-84)には京都では宇治加賀掾が優美な語り口で王朝趣味の作品を上演し,山本土佐掾は哀調のある節を語った。播磨掾の系統から出たのが竹本義太夫で,その劇的な語り口は一世を風靡し,これまでの浄瑠璃を一変させることになる。
[山本 吉左右]

[索引語]
浄瑠璃 金平浄瑠璃
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検索コンテンツ
1. 古浄瑠璃
日本大百科全書
三味線伴奏による日本の語物音楽の分類名。17世紀初頭から人形芝居に用いられた浄瑠璃のうち、竹本義太夫(ぎだゆう)によって1684年(貞享1)義太夫節が成立する以 ...
2. 古浄瑠璃
世界大百科事典
人形浄瑠璃のうち,義太夫節以前に成立した古流派に属する浄瑠璃の総称。御曹司牛若丸と矢矧(やはぎ)宿の長者の娘浄瑠璃御前との恋物語の語り物は,室町中期ころより語ら ...
3. こ‐じょうるり【古浄瑠璃】
デジタル大辞泉
浄瑠璃のうち、竹本義太夫が近松門左衛門と提携して義太夫節を完成する以前の各派の総称。京都の角太夫節・嘉太夫(かだゆう)節、大坂の文弥(ぶんや)節・播磨(はりま) ...
4. こ‐じょうるり[‥ジャウルリ]【古浄瑠璃】
日本国語大辞典
再演に際していう。*声曲類纂〔1839〕二「宝暦三酉年の春より京都に竹本の操芝居興行す。大方大坂の古浄瑠璃なり」コジョールリ ...
5. こじょうるり【古浄瑠璃】
国史大辞典
のない大字の稽古本に移って大衆化はさらに進んだ。なお、正本は横山重編『古浄瑠璃正本集』、同編『説経正本集』、同編『古浄瑠璃集』(『古典文庫』)、同編『加賀掾段物 ...
6. けいこ‐じょうるり【稽古浄瑠璃】
デジタル大辞泉
浄瑠璃を稽古すること。また、素人が修業中に語る未熟な浄瑠璃。 「竹の柱に節込めし―、太平記」〈浄・生玉心中〉 ...
7. けいこ‐じょうるり[‥ジャウルリ]【稽古浄瑠璃】
日本国語大辞典
琴のつれ歌引かへて」*浄瑠璃・心中二つ腹帯〔1722〕一「宮地を心懸くれども、流行(はや)るは稽古浄瑠璃で」*談義本・根無草〔1763〜69〕前・四「清水流(な ...
8. あいごのわか【愛護の若】
日本国語大辞典
江戸時代初期の説経節や古浄瑠璃の曲。また、その主人公の名。長谷(はせ)観音の申し子である愛護の若は若い継母の恋を拒んだため盗人の汚名を着せられ、滝に身を投げて自 ...
9. 安口の判官
世界大百科事典
古浄瑠璃の曲名。1637年(寛永14)刊。山本九兵衛板。六段。大夫の所属不明。《鸚鵡ヶ杣(おうむがそま)》の序に5部の本節の一つとある。筑前国安口判官の上京中, ...
10. あぐちのはんがん【安口の判官】
日本人名大辞典
古浄瑠璃(じょうるり)「安口の判官」の登場人物。筑前(ちくぜん)(福岡県)安口の判官で,家老兵部の主家横領の企てにより殺される。しかし妻と子は兵部の息子三郎の内 ...
11. 阿古屋
世界大百科事典
近松門左衛門作《出世景清》,文耕堂・長谷川千四合作《壇浦兜軍記》などに登場する清水坂の遊女で,景清の愛人。幸若・古浄瑠璃《景清》では〈あこ王〉とある。あこ王は景 ...
12. あこや【阿古屋】
日本架空伝承人名事典
近松門左衛門作『出世景清』、文耕堂・長谷川千四合作『壇浦兜軍記』などに登場する清水坂の遊女で、景清の愛人。幸若・古浄瑠璃『景清』では「あこ王」とある。あこ王は景 ...
13. 朝比奈義秀
世界大百科事典
を有し,古浄瑠璃《義経地獄破り》では地獄の門を破る役割を担って朝比奈が登場する。また,朝比奈は日本から高麗へ脱出したともいわれ(《本朝神社考》),源為朝や義経同 ...
14. あさひなよしひで【朝比奈義秀】
日本架空伝承人名事典
を有し、古浄瑠璃『義経地獄破り』では地獄の門を破る役割を担って朝比奈が登場する。また、朝比奈は日本から高麗へ脱出したともいわれ(『本朝神社考』)、源為朝や義経同 ...
15. 蘆屋道満
世界大百科事典
て晴明の遺骨を集め生活(しようかつ)続命の法を修して蘇生させ,道満の首を斬り,利花をも殺す。古浄瑠璃《信田(しのだ)妻》は,晴明・道満伝説を脚色したものであるが ...
16. あしやどうまん【蘆屋道満】
日本架空伝承人名事典
来朝して晴明の遺骨を集め生活(しょうかつ)続命の法を修して蘇生させ、道満の首を斬り、利花をも殺す。古浄瑠璃『信田(しのだ)妻』は、晴明・道満伝説を脚色したもので ...
17. 芦屋道満大内鑑
日本大百科全書
うじ)安倍晴明(あべのせいめい)を生んだという「信太妻(しのだづま)」の伝説が題材で、同系の古浄瑠璃、歌舞伎劇を集大成した作品である。初段~三段―天文博士加茂保 ...
18. 仇討物
世界大百科事典
敵討を主題とした文学・芸能の一系統。敵討物(かたきうちもの)ともいう。中世の謡曲,幸若から古浄瑠璃を経て,近世の歌舞伎,人形浄瑠璃や読本,実録,講釈,浪花節など ...
19. あだうちもの【仇討物】
歌舞伎事典
 敵討を主題とした文学・芸能の一系統。敵討物(かたきうちもの)ともいう。中世の謡曲、幸若から古浄瑠璃を経て、近世の歌舞伎、人形浄瑠璃や読本(よみほん)、実録、講 ...
20. 敦盛
世界大百科事典
くらぶれば,夢幻のごとくなり,云々〉を舞って出陣した(《信長公記》など)と伝えて有名。また,室町期の物語草子や古浄瑠璃に敦盛の遺児を主人公とする《小敦盛》があり ...
21. 安倍晴明
世界大百科事典
て晴明と張り合っていた法体(ほつたい)の人物であった。この2人の,卜占をめぐる熾烈なる抗争は古浄瑠璃《信田妻(しのだづま)》(作者不明)や義太夫《蘆屋道満大内鑑 ...
22. あべのせいめい【安倍晴明】
日本架空伝承人名事典
陰陽師として晴明と張り合っていた法体(ほったい)の人物であった。この二人の、卜占をめぐる熾烈なる抗争は古浄瑠璃『信田妻(しのだづま)』(作者不明)や義太夫『蘆屋 ...
23. あべの-やすな【安倍保名】
日本人名大辞典
古浄瑠璃(こじょうるり)「しのだづま」の登場人物。摂津阿倍野(大阪府)の武士。和泉(いずみ)(大阪府)の信太(信田)(しのだの)森で陰陽師(おんようじ)芦屋道満 ...
24. あべのやすな【安倍保名】
日本架空伝承人名事典
有する晴明の出生を異類婚によったとする伝説が生まれた理由であろう。現存する作品では一六七四年(延宝二)版の古浄瑠璃『しのたつまつりぎつね付あべノ晴明出生』があり ...
25. あみだのむねわり【阿弥陀胸割】
デジタル大辞泉
古浄瑠璃。本地物(ほんじもの)。六段。六字南無右衛門作といわれ、慶長19年(1614)上演の記録がある。他人の難病を治すため、娘が自分の生き肝をささげようとする ...
26. あみだのむねわり【阿彌陀胸割】
日本国語大辞典
古浄瑠璃の最古の作品の一つ。本地物。六段。慶長一九年(一六一四)上演の記録があるが、現存最古の正本は慶安四年(一六五一)刊。天竺(てんじく)の長者の娘が、他人の ...
27. あみだのむねわり【阿弥陀胸割】
国史大辞典
古浄瑠璃。本地物、六段。六字南無右衛門の作との説がある。天竺の勘志兵衛という長者が悪事を重ねたため、釈尊はこれを罰し滅した。その遺児天寿姫と弟は乞食となったが ...
28. 阿弥陀胸割
世界大百科事典
《三壺聞書(さんとうききがき)》の慶長18年(1613)の条に上(浄)瑠璃として上演された記録があるが,古浄瑠璃の正本に慶安4年(1651)板《むねわり》がある ...
29. あわじのくに【淡路国】兵庫県
日本歴史地名大系
代藩主の庇護を受け、道薫坊廻百姓という身分を与えられ藩内・藩外諸国巡業の便益を得て発展した。古浄瑠璃の時代、寛永一八年三条村の操師鈴江四郎兵衛は陸奥盛岡藩主南部 ...
30. あわだゆう‐ぶし[あはダイフ‥]【阿波太夫節】
日本国語大辞典
古浄瑠璃の曲節の一つ。文彌節の祖、岡本文彌の高弟で土佐の人、鳴戸阿波太夫(初め岡本阿波太夫、一名岡本鳴渡太夫)の始めた悲哀に満ちた独特の曲節。正徳〜寛延(一七一 ...
31. あわれ を 止(とど)む
日本国語大辞典
とどめけりよしのの月の明かたの空〈藤原俊成〉」(2)悲しみや不幸などを一身に受ける。説経節、古浄瑠璃などで、愁嘆場に「ここにあわれをとどめしは」の形で、慣用的に ...
32. 生玉心中(近松門左衛門集) 374ページ
日本古典文学全集
山所の.貴賤群集の伊達尽し、人を慰めの芸中尽し.地茶ウ屋が藁屋の軒続き.竹の柱に節こめし.稽古浄瑠璃、太平記.ウ琴のつれ歌引きかへて、トル松に激しき.雨風や。ハ ...
33. 生玉心中(近松門左衛門集) 375ページ
日本古典文学全集
人寝覚めの中小杯.そなたま一つ、おれ一つ、触る手元に万歳が.あいも興あるハル間の山、上花は.間ノ山散りても.根に返る。人は.帰らぬ死出の山.ハル死して上帰らぬ. ...
34. 伊豆箱根の本地
日本大百科全書
その継子譚の原型は、昔話「お銀小銀」型に一致する。彰考館本および万法寺本『曽我(そが)物語』、舞の本・古浄瑠璃(じょうるり)の『小袖(こそで)曽我』も、この本縁 ...
35. いせじま‐ぶし【伊勢島節】
デジタル大辞泉
古浄瑠璃の一派。江戸前期、寛永(1624~1643)のころ、伊勢出身の伊勢島宮内(くない)が江戸で語りはじめたもの。  ...
36. 一中節
世界大百科事典
三味線音楽の一流派。初世都太夫一中が,元禄の末ごろ上方で語り出したもので,のち江戸に普及した。古浄瑠璃時代の語り物には長編のものが多かったが,その一部分,景事や ...
37. 井上播磨掾
日本大百科全書
生年不詳。没年は1674年、77年、85年の3説がある。江戸前期の古浄瑠璃(こじょうるり)の太夫(たゆう)。主として大坂で活躍し、京都で没したという。前名井上市 ...
38. いのうえ‐はりまのじょう【井上播磨掾】
デジタル大辞泉
[?~1674?]江戸初期の古浄瑠璃の太夫。京都の人。通称、市郎兵衛。後年、大坂で操り芝居を興行。豪快な曲を得意とし、愁嘆場にもすぐれ、その語り口は義太夫節に影 ...
39. いのうえ‐はりまのじょう【井上播磨掾】
日本国語大辞典
古浄瑠璃の太夫。京都の人。天下一播磨少掾藤原貞則のち要栄(あきひさ)。通称市郎兵衛。播磨節を開いた。のち大坂に下り操り芝居を興行。寛永九〜貞享二年(一六三二〜八 ...
40. 今昔操年代記
世界大百科事典
の道に詳しい老人が仲裁に入って古事を語って聞かせる形式で,井上播磨掾(じよう),宇治加賀掾の古浄瑠璃から説き起こし,竹豊両座の由来,当時までの浄瑠璃太夫の伝記, ...
41. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 453ページ
日本古典文学全集
入鹿の臣の御首は、水もたまらず落ちにける」(舞曲「入鹿」)。虚空に上がった入鹿の首が火を吹くからくりは古浄瑠璃以来のもの。架空の経巻。繁った木。入鹿が繁栄してい ...
42. 岩佐又兵衛
日本大百科全書
)』や熱海(あたみ)・MOA美術館の『人麿(ひとまろ)、貫之(つらゆき)像』など)や極彩色の古浄瑠璃(こじょうるり)絵巻(MOA美術館の『山中常盤(ときわ)物語 ...
43. 岩佐又兵衛
世界大百科事典
る。一方,無款ながら様式的に又兵衛と工房の制作と推定されている《山中常盤絵巻》をはじめとする古浄瑠璃や説経節の正本を用いた絵巻や風俗画が存在する。美人風俗画の確 ...
44. いわさまたべえ【岩佐又兵衛】
日本架空伝承人名事典
る。一方、無款ながら様式的に又兵衛と工房の制作と推定されている『山中常盤絵巻』をはじめとする古浄瑠璃や説経節の正本を用いた絵巻や風俗画が存在する。美人風俗画の確 ...
45. 宇治加賀掾
日本大百科全書
江戸中期の古浄瑠璃(こじょうるり)の太夫(たゆう)。前名宇治嘉太夫(かだゆう)。1677年(延宝5)加賀掾宇治好澄(よしずみ)を受領(ずりょう)。41歳のとき和 ...
46. うじ‐かがのじょう【宇治加賀掾】
デジタル大辞泉
[1635~1711]江戸前期の古浄瑠璃最後の名人。紀伊の人。前名、宇治嘉太夫(かだゆう)。京都を中心に活躍。古浄瑠璃と義太夫節の橋渡しの役割を果たした。  ...
47. うじ‐かがのじょう[うぢ‥]【宇治加賀掾】
日本国語大辞典
江戸初期の浄瑠璃太夫。紀伊国(和歌山県)宇治の人。前名宇治嘉(賀)太夫。上方古浄瑠璃最後の大立て者。井上播磨掾(はりまのじょう)の節に、謡曲、平曲、幸若などの節 ...
48. うじかだゆう‐ぶし[うぢカダイフ‥]【宇治嘉太夫節】
日本国語大辞典
〔名〕古浄瑠璃の一派。延宝(一六七三〜八一)の頃、宇治加賀掾嘉太夫が始めた浄瑠璃節。謡曲、狂言小歌、平曲などをとり入れ、優美な節配りと柔らかな語り出しで京都で人 ...
49. 宇治の姫切
世界大百科事典
古浄瑠璃の曲名。1658年(明暦4)刊。江戸和泉太夫正本。岡清兵衛重俊作。六段。現存正本最古の金平(きんぴら)浄瑠璃。初段は戦記物や説話,謡曲などに見られる四天 ...
50. 梅若丸画像
日本大百科全書
)物語』が出版され、1734年(享保19)には浮世草子『梅若丸一代記』(八文字屋本)が出た。古浄瑠璃では山本土佐掾(とさのじょう)の『角田川』があり、やがて近松 ...
「古浄瑠璃」の情報だけではなく、「古浄瑠璃」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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じょう‐るり[ジャウ‥]【浄瑠璃】(日本国語大辞典)
(1)仏語。清浄、透明な瑠璃。また 清浄なもののたとえ。(2)平曲・謡曲などを源流とする音曲語り物の一つ。室町時代の末に、広く民衆に迎えられた琵琶や扇拍子を用いた新音曲の中、牛若丸と浄瑠璃姫との恋物語を内容とする「浄瑠璃物語(十二段草子)」が流行したところから
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義太夫節の開祖で、竹本座の創設者。大坂・天王寺村の農家に生まれ、幼名を五郎兵衛という。早くから井上播磨掾の浄瑠璃にあこがれ、播磨の門弟清水理兵衛が『上東門院』を興行した際、そのワキを勤めた。1677年(延宝5)京都四条河原の宇治座『西行物語』に出演して嘉太夫
太夫(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
ある種の芸能人、神職、遊女などの称号または敬称。大夫とも書く。元来は中国の官制に倣った官位の一種で、五位の称である。古代に、五位の者が儀式およびそれに伴う芸能をつかさどったことから、転じて、神事芸能を奉仕する神職や芸能人の称となった。神事舞太夫、猿楽の太夫
植村文楽軒(改訂新版・世界大百科事典)
人形浄瑠璃文楽の芝居(後の文楽座)の創始者。本名正井(一説に征木)与兵衛。淡路国仮屋(一説に阿波国)出身。竹本座,豊竹座廃絶後の寛政年間(1789-1801)に大坂に出て,道頓堀の東,高津橋南詰西の浜側に人形浄瑠璃の席を開いた。〈文楽軒〉は本人の素人義太夫の芸名
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文楽座(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
人形浄瑠璃の劇場。寛政年間(一七八九〜一八〇一)淡路の人、植村文楽軒が大坂道頓堀ではじめた操人形一座にはじまる。初め高津橋南詰西浜側に創始し、のち、大坂地内を転々として、明治五年(一八七二)大阪松島新地に移り文楽座を名のった。同一七年平野町の御霊神社境内に移転
植村文楽軒(改訂新版・世界大百科事典)
人形浄瑠璃文楽の芝居(後の文楽座)の創始者。本名正井(一説に征木)与兵衛。淡路国仮屋(一説に阿波国)出身。竹本座,豊竹座廃絶後の寛政年間(1789-1801)に大坂に出て,道頓堀の東,高津橋南詰西の浜側に人形浄瑠璃の席を開いた。〈文楽軒〉は本人の素人義太夫の芸名
太夫(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
ある種の芸能人、神職、遊女などの称号または敬称。大夫とも書く。元来は中国の官制に倣った官位の一種で、五位の称である。古代に、五位の者が儀式およびそれに伴う芸能をつかさどったことから、転じて、神事芸能を奉仕する神職や芸能人の称となった。神事舞太夫、猿楽の太夫
竹本義太夫(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
義太夫節の開祖で、竹本座の創設者。大坂・天王寺村の農家に生まれ、幼名を五郎兵衛という。早くから井上播磨掾の浄瑠璃にあこがれ、播磨の門弟清水理兵衛が『上東門院』を興行した際、そのワキを勤めた。1677年(延宝5)京都四条河原の宇治座『西行物語』に出演して嘉太夫
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宮廷儀式に用いる国風歌舞の一つ。その起源は、早く王権に服属した古代の久米一族の風俗歌舞にあるといわれる。のちにこの久米集団は大伴連のもとで来目部(久米部)を形成し、主として戦闘に携わったが、その勇猛さは『日本書紀』と『古事記』神武天皇の条にみえる一連の来目歌
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