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国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

国史大辞典
林邑楽
りんゆうがく
インド系の舞楽。天平八年(七三六)、道〓らとともに来朝した波羅門僧菩提僊那、林邑僧仏哲によって伝えられたという。ただし仏哲については実在を否定する説がある。初見は『続日本紀』天平宝字七年(七六三)正月条で、唐楽・吐(度)羅楽(とらがく)・隼人舞(はやとまい)の歌舞などとともになされたとみえるが、天平勝宝四年(七五二)四月の東大寺大仏開眼供養会にも奏されたものと思われる(『東大寺要録』)。諸大寺において教習され、平安時代初期には大安寺がその中心であったようである。大同四年(八〇九)三月にはじめて雅楽寮に林邑楽師二人が置かれた。しかし、平安時代初期から中期にかけての楽制の整備によって、左方唐楽に吸収される。林邑楽として菩提らが将来したのは菩薩・抜頭(ばとう)・陪臚(ばいろ)の三舞であったと思われ、平安時代初期には、わが国で作られた迦陵頻(かりょうびん)が加えられた。ところで、『教訓抄』にはこれらの四曲を天竺楽としている。天竺楽とは元来、唐の十部伎制におけるインド系の音楽をいったが、わが国では鎌倉時代ごろから天竺楽としての所伝を持つ曲が次第に多くなっていったようである。いわゆる林邑八楽などというのは林邑楽に天竺楽を加えたもので、およそ南北朝時代以後にみられるようになるものと考えられる。
[参考文献]
高楠順次郎「奈良朝の音楽殊に「臨邑八楽」に就いて」(『史学雑誌』一八ノ六・七)、荻美津夫「林邑楽考」(『古代文化』三四ノ八)
(荻 美津夫)


日本大百科全書
林邑楽
りんゆうがく

古代日本に伝わった外来音楽。林邑とは2世紀ごろ、いまのベトナム南部付近につくられたチャンパ国の中国名。インド文化の影響が強い。日本には南天竺(なんてんじく)の僧姿羅門僧正(ばらもんそうじょう)が、林邑の僧仏哲(ぶってつ)とともに唐を経て736年(天平8)に伝えたというが、実際には唐の胡楽(こがく)(外来楽)とも考えられる。752年(天平勝宝4)には大仏開眼供養会で三舞舞われ、809年(大同4)には雅楽寮に楽師が置かれるなど尊重された。その後、唐楽左舞に編入され、今日に至る。「林邑乱声(らんじょう)」のほか、林邑の八楽として『菩薩(ぼさつ)』『陪臚(ばいろ)』『抜頭(ばとう)』『迦陵頻(かりょうびん)』『胡飲酒(こんじゅ)』『蘇莫者(そまくしゃ)』『輪鼓褌脱(りんここたつ)』『剣気(けんき)褌脱』をあげるが、大槻如電(おおつきじょでん)らのように、後の3曲のかわりに『万秋楽(まんじゅうらく)』『陵王(りょうおう)』『安摩(あま)・二ノ舞(まい)』(本来は2曲であるがつねに続けて演奏)を入れる説もある。
[橋本曜子]



改訂新版・世界大百科事典
林邑楽
りんゆうがく

日本の雅楽の舞楽の一部門として現存する東南アジア起源の楽舞。林邑は現在のベトナム地方にあたる。日本への伝来経路には諸説あるが,最も流布しているのは,奈良時代に林邑僧の仏哲(ぶつてつ)と南天竺僧の波羅門(ばらもん)僧正が伝えたという説である。その伝来説も,今日では直接日本に伝来したというより中国経由説のほうが有力である。平安中期ころのいわゆる楽制改革により,唐楽とともに左方(さほう)に配された。林邑楽とされる演目を他の左方舞楽曲と比較すると,その特徴が舞や音楽に認められはするが,舞楽全体に様式化と日本化が進んでいるため,林邑楽と特定し難い。林邑とされる曲目にも諸説があるが,《菩薩(ぼさつ)》《迦陵頻(かりようびん)》《抜頭(ばとう)》《陪臚(ばいろ)》などがあげられている。林邑乱声(らんじよう)と呼ばれる乱声を登場曲とする演目がかなりあり,林邑乱声を古楽乱声と称することから,林邑楽の特質に古楽との密接な関連性が指摘できる。
[高橋 美都]

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1. 林邑楽
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古代日本に伝わった外来音楽。林邑とは2世紀ごろ、いまのベトナム南部付近につくられたチャンパ国の中国名。インド文化の影響が強い。日本には南天竺(なんてんじく)の僧 ...
2. 林邑楽
世界大百科事典
に左方(さほう)に配された。林邑楽とされる演目を他の左方舞楽曲と比較すると,その特徴が舞や音楽に認められはするが,舞楽全体に様式化と日本化が進んでいるため,林邑 ...
3. りんゆう‐がく【林邑楽】
デジタル大辞泉
雅楽で、奈良時代に林邑の僧仏哲らがもたらしたというインド系の楽舞。平安初期に唐楽に編入。「抜頭(ばとう)」「蘭陵王(らんりょうおう)」など。→林邑八楽  ...
4. りんゆう‐がく[リンイフ‥]【林邑楽】画像
日本国語大辞典
〓林邑楽〓」 ...
5. りんゆうがく【林邑楽】
国史大辞典
大同四年(八〇九)三月にはじめて雅楽寮に林邑楽師二人が置かれた。しかし、平安時代初期から中期にかけての楽制の整備によって、左方唐楽に吸収される。林邑楽として菩提 ...
6. 林邑楽
日本史年表
844年〈承和11 甲子⑦〉 閏7・7 初めて天皇の前で 林邑楽 を奏する(続後)。  ...
7. 林邑樂(りんゆうがく)
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8. 林邑樂
古事類苑
樂舞部 洋巻 第1巻 13ページ ...
9. りんゆう‐がくし[リンイフ‥]【林邑楽師】
日本国語大辞典
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10. 林邑樂師(りんゆうがくし)
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11. あま【案摩・安摩】画像
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雅楽。林邑楽(りんゆうがく)に属する。もと沙陀調(さだちょう)で、いまは壱越調(いちこつちょう)の曲。舞人は二人(時には一人)で、衣冠に笏(しゃく)を持ち、案摩 ...
12. うほう【右方】
国史大辞典
有した諸国の舞楽を、仁明天皇のころから始まったいわゆる平安朝の楽制改革の時整理統合して、唐楽と林邑楽を伴奏とする舞楽を左方、新羅楽・百済楽・高麗楽を伴奏とする舞 ...
13. 栄花物語 406ページ
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14. 栄花物語 408ページ
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物語集)。「舎利ノ輿ヲ持奉レル者、頭ニハ甲ヲ着テ、身ニハ錦ヲ着タリ」(今昔物語集)。菩薩楽(林邑楽)を奏する楽人、舞人。菩薩に似せた姿をする。〔三〕にも「菩薩の ...
15. 音楽画像
世界大百科事典
東南アジアは歴史的にインドと中国の両文化から影響を受けてきた。唐楽にその名をとどめる扶南や林邑(林邑楽)は後1~3世紀ころそれぞれクメール族とチャム族によって今 ...
16. かぐらでん【神楽殿】
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17. かりょうびん【迦陵頻】
デジタル大辞泉
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18. 雅楽画像
日本大百科全書
こまがく)(舞楽のみ)。5世紀より日本に伝来したさまざまな大陸の音楽は、9世紀なかばに唐楽・林邑楽(りんゆうがく)など中国系の音楽を主体とする唐楽と、三韓楽・渤 ...
19. 雅楽画像
世界大百科事典
7名)には,唐楽,高麗楽,百済楽,新羅楽,伎楽の名がみえる。令制施行後も度羅楽(とらがく),林邑楽,渤海楽が渡来した。まず度羅楽(伝来の経緯も出自も未詳)が奈良 ...
20. ががく【雅楽】画像
国史大辞典
において扱う楽舞を雅楽と称した。その中には和楽・三韓(新羅・百済・高句麗)楽・唐楽・度羅楽・林邑楽・渤海楽などが含まれていた。天平勝宝四年(七五二)四月に行われ ...
21. ががくりょう【雅楽寮】
国史大辞典
持つものであろう。また大同四年(八〇九)三月には従来の楽師のほかに伎楽師に一名の増員、林邑楽師二名の新置が命じられているが、これは林邑楽の伝来普及と関係があると ...
22. がくし【楽師】
国史大辞典
師・笛師・腰鼓師も広義の楽師と呼ぶことができ、大同四年(八〇九)の度羅楽師・林邑楽師も含めて多種類の楽師の存在を知ることができる。大宝元年(七〇一)七月に楽師は ...
23. 幸若舞 1 百合若大臣(ゆりわかだいじん)他 24ページ
東洋文庫
舞楽「陵王」をいう。羅陵王・蘭陵王ともいい、 たんに「りょう」ともいう。また、時に竜王とも 書く。林邑楽(左方)、古楽、中曲、沙陀調(今 は壱越調に編入)。走舞 ...
24. 古楽
世界大百科事典
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25. こ‐がく【古楽】
日本国語大辞典
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日本古典文学全集
左楽と右楽。楽曲名。林邑楽の一つ。壱越調。菩薩の面をつけた舞人が舞う。婆羅門僧正菩提僊那、仏哲等が天平八年(七三六)に伝えたという。「鳥」「蝶」ともに楽曲名。「 ...
30. 今昔物語集 1 本朝部 220ページ
東洋文庫
京の中御門京極の東にあった寺で、藤原顕光の邸宅があった所。二八 菩薩 雅楽の曲名。林邑楽八楽の一。壱越調で一人舞。二九 迦陵頻 菩薩と同じく林邑楽の一。沙陀調で ...
31. こんじゅ【胡飲酒】
デジタル大辞泉
雅楽の舞曲。林邑楽(りんゆうがく)系の唐楽。壱越(いちこつ)調で古楽の小曲。一人舞。胡国の王が酒に酔ったさまを舞にしたという。酔胡楽。  ...
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日本国語大辞典
(「こおんじゅ」の変化した語)雅楽の曲名。林邑楽(りんゆうがく)の一つ。壱越(いちこつ)調。古楽。一人舞。朱色の面に桴(ばち)型の具を持ち、酔人の態を舞う。こん ...
33. さほう‐の‐がく【左方の楽】
デジタル大辞泉
雅楽で、平安初期の楽制改革以降、左方の楽人が担当した楽。中国系の唐楽を主に、インド系の林邑楽(りんゆうがく)などを含む。唐楽。左楽(さがく)。左方。  nbsp;...
34. しゅるいとけいしき【種類と形式】 : 舞楽
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〔種類と形式〕 伝来雅楽には唐楽・百済楽・新羅楽・高麗楽(実は高句麗楽)・渤海楽・度羅楽・林邑楽がある。これらは「唐楽師十二人(横笛師・合笙師・簫師(中略) ...
35. 続日本紀 3 209ページ
東洋文庫
先導役と博士の弟子十七人に皆位階を一級ずつ賜わった。 戊子(八日) 〔天皇が〕山階寺(興福寺)に行幸し、林邑楽と呉楽(伎楽)が演奏された。〔演奏に加わった〕奴婢 ...
36. てんじく‐がく【天竺楽】
デジタル大辞泉
雅楽の曲目のうち、インド起源のもの。「迦陵頻(かりょうびん)」「安摩(あま)」など、従来は林邑楽(りんゆうがく)とされてきたもの。  ...
37. てんじく‐がく[テンヂク‥]【天竺楽】
日本国語大辞典
〔名〕雅楽のなかのインド起源のもの。古くは林邑楽と同一視されていたこともあり、曲目についても古来諸説がある。「玉樹後庭花」「河水楽」「安摩」「扶南」「河南浦」な ...
38. てんじくがく【天竺楽】
国史大辞典
林邑楽(りんゆうがく)  ...
39. てんぴょうぶんか【天平文化】
国史大辞典
 楽舞〕 日本の伝統的音楽・舞踊のほかに、新羅・百済・高句麗などの朝鮮の音楽、唐楽・渤海楽・林邑楽なども演ぜられた。正倉院にのこる箜篌(くご)はアッシリアのハー ...
40. てんぴょうぶんか【天平文化】 : 天平文化/〔天平文化の諸相(二) 楽舞〕
国史大辞典
 楽舞〕 日本の伝統的音楽・舞踊のほかに、新羅・百済・高句麗などの朝鮮の音楽、唐楽・渤海楽・林邑楽なども演ぜられた。正倉院にのこる箜篌(くご)はアッシリアのハー ...
41. 唐楽
日本大百科全書
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42. 唐楽
世界大百科事典
5世紀から9世紀ころにかけて日本に相次いで伝来した東アジア諸国の楽舞は,新羅楽,百済楽,高句麗楽,唐楽,林邑楽(りんゆうがく),度羅楽(とらがく),渤海楽(ぼつ ...
43. とう‐がく【唐楽】
デジタル大辞泉
およびその朝鮮半島・日本に伝来したもの。 2 雅楽の分類の一。平安初期の楽制改革で、日本に伝来した1と林邑楽(りんゆうがく)とを合わせて成立。器楽合奏のみの管絃 ...
44. とり-の-まひ【鳥の舞】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕雅楽の林邑楽の一つ。「壱越調」で「迦陵頻伽」の鳥を表して舞うもの。  ...
45. 日本音楽
日本大百科全書
音組織などが整理され規模が縮小された。その結果、外来楽の各母国による細かい区別が失われて左方唐楽(前代の唐楽に林邑楽をも含める)と右方高麗楽(三韓楽に渤海楽をも ...
46. はじんらく【破陣楽】画像
国史大辞典
散手を舞ったとみえる。相撲や法会の際によく奏された。陪臚破陣楽は単に陪臚とも。平調、四人舞。林邑楽で、奈良時代に波羅門僧菩提、林邑僧仏哲によって将来されたという ...
47. ばいろ【陪臚/倍臚】
デジタル大辞泉
《「はいろ」とも》雅楽。唐楽。平調(ひょうじょう)で古楽の中曲。林邑(りんゆう)楽の一。舞は四人の武(ぶ)の舞で、唐楽であるが、右方に属する。番舞(つがいまい) ...
48. ばとう【抜頭/撥頭/髪頭】
デジタル大辞泉
雅楽。唐楽。太食(たいしき)調で古楽の小曲。林邑(りんゆう)楽の一。舞は一人の走舞(はしりまい)で、同じ舞の手が続く、舞いにくいもの。番舞(つがいまい)は還城楽 ...
49. ばとう【抜頭】画像
国史大辞典
とう)装束を着け、右手に桴(ばち)を持った一人の舞人によって、活溌に舞われる。この曲はもとは林邑楽(りんゆうらく)に属したといわれ、舞人は林邑乱声(りんゆうらん ...
50. 舞楽
世界大百科事典
9世紀初頭までに伝わった外来楽舞としては,唐楽,高麗楽,百済楽,新羅楽,度羅楽(とらがく),林邑楽(りんゆうがく),呉の伎楽などが知られ,このほか渤海楽(ぼつか ...
「林邑楽」の情報だけではなく、「林邑楽」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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